2007 Fiscal Year Annual Research Report
臨床看護師における看護継続教育の現状分析および推進プログラムの開発
Project/Area Number |
17791650
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Research Institution | Okinawa Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
赤嶺 伊都子 Okinawa Prefectural College of Nursing, 大学院・保健看護学研究科, 講師 (60316221)
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Keywords | 看護継続教育 / 臨床看護師 / 看護職者 |
Research Abstract |
1)平成19年度は本研究に協力の得られたA病院(病床数470床)において,研究会(臨床看護師のキャリア開発研究会〜元気のでる臨床看護師を目指して〜)を発足させ,参加型アクションリサーチを用いて,月1回の研究会を開催し,A病院における臨床看護師の現状・問題点・課題および中堅看護師に求められる能力について討議を行った。研究会のメンバーは,A病院の臨床看護師および看護管理者5人と研究代表者を含む大学教員3人の計8人で構成されている。キャリア開発における課題として,「研修を受けているが活かされない,蓄積されないなど,後の評価が十分に行えていない」「キャリア意識はあるものの,開発の手段を知らないスタッフがいる」「現状では,自己責任や主体的な取り組む姿勢が育ちにくい」「キャリアラダーIIIの対象者がほとんどである」などが挙げられた。 本研究会の討議から得られた中堅看護師に求められる能力をカテゴリー化して,「看護実践能力」「調整能力」「自己開発能力」「リーダーシップ能力」「指導・育成能力」「問題解決能力」「看護管理能力」「役割遂行能力」「コミュニケーション能力」「研究能力」「目標設定能力」「現状を変え推進する能力」「適応能力」「自己管理能力」の14項目に分類した。 2)わが国における指導的立場の講師による,コンピテンシー向上の視点から研修プログラム検討のための研修会を開催した。研修会は研究会メンバーを対象にした研修(研修テーマ:コンピテンシーとその学習,参加者:8人)と,病院の看護職を対象にした研修会(研修テーマ:コンピテンシー向上に向けて,参加者:70人)の2部構成で実施した。研修会後のアンケートから,「結果(業績に直結する)を出す為の行動を起こすことが大事」「経験から学ぶ習慣,やりっ放しにならずプロセスをふり返り次に生かせるように意識していくことが大切」などがあがった。
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