2005 Fiscal Year Annual Research Report
術後深部静脈血栓症予防と患者の苦痛緩和への看護介入に関する研究
Project/Area Number |
17791655
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
益田 美津美 順天堂大学, 医療看護学部, 助手 (60384153)
|
Keywords | 深部静脈血栓症 / 肺血栓塞栓症 / 間欠的空気圧迫装置 / 弾性ストッキング / マッサージ・足浴 |
Research Abstract |
【研究目的】術後深部静脈血栓症予防に有効とされている間欠的空気圧迫装置(ICP)、弾性ストッキング(ES)の使用とそれに伴う患者の苦痛に対して効果的な看護介入を行っていくために、本年度は健常者にてICP、ESの使用と終了後の血流速度、下肢周囲径の変化を検証することとした。 【研究方法】対象は、深部静脈血栓症予防ガイドライン中の危険因子とされる肥満・下肢静脈瘤等を有する者を除外した当学部及び関連施設の40歳以上60歳未満で、研究協力に同意の得られた者とした。実験内容:1対象者につき、(1)安静臥床にて15分経過後、足首部、腓腹部、膝下部の周囲径を計測、超音波装置にて膝窩静脈の血流速度を測定し基準値とする。その5分後、15分後、30分後、45分後、60分後で同様に径の計測、血流速度の測定を行う(A群)。(2)A群と同様に基準値を測定後ICPを装着し、30分経過後除去する。その直後、5分後とA群と同様の時点で径の計測、血流速度の測定を行う(B群)。(3)A群と同様に基準値を測定後、ICPを装着し30分経過後除去する。その直後、5分後とA群と同様の時点で径の計測、血流速度の測定を行う(C群)。 【結果】対象者は3名で、女性2名、男性1名、平均年齢45.3(SD5.6歳)、平均BMI21.6(SD1.4%)であった。足首、腓腹部周囲径はB、C群で計測値に減少がみられた。血流速度はB、C群で装着中は大きく上昇し除去後は減少するが、変化のパターンは被験者間で異なっていた。現時点で判定するには母集団が少なすぎるため、現在対象者数を増やしデータを収集している。今後は、処置毎の経時的変化及び処置間の反応パターンの比較について反復測定による2元配置分散分析を行い、その上で3処置間のhost-hoc testにダネット法を用いて結果の分析を行っていく予定である.
|