2005 Fiscal Year Annual Research Report
同種造血幹細胞移植を受けた患者の退院後の生活上の問題-追跡調査を実施して-
Project/Area Number |
17791658
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
喜多 加奈子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60328309)
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Keywords | 同種造血幹細胞移植 / 退院 / 看護 |
Research Abstract |
研究目的:現在、造血幹細胞移植後早期に医療施設を離れ、地域で生活している人が増えてきている。しかし、造血幹細胞移植は非常に侵襲の大きい治療法であるため、退院してからも身体的、精神的、社会的側面において、長期にわたり様々な問題を抱え生活している人も少なくない。そこで、本研究の目的は、同種造血幹細胞移植を受けた患者に対して効果的な看護支援を行うために、患者の退院後に抱える生活上の問題を明らかにすることである。 本年度の研究成果:本研究は、平成14年〜平成15年度にかけて、本学倫理委員会の承認のもと、同種造血幹細胞移植後6ヶ月が経過し外来通院中の患者で本研究の同意が得られた25名に対して、退院後に抱えている生活上の問題についての質問紙及び面接調査を実施した。本年度は、その質問紙及び面接で得たデータを量的、質的に、身体面・日常生活動作面・精神面・社会面の視点から分析し、患者が抱えている生活上の問題の再抽出を行った。それらの結果および先行研究をふまえて、引き続き継続した調査が実施できるための質問紙、面接調査用紙の作成し、25名の患者のデータベース化を行った。 来年度に向けて:来年度は、本学の倫理委員会の承認を得、同25名の同種造血幹細胞移植後の患者に対して作成した質問紙調査を行い、それを元に面接調査を実施し、現在の生活上の問題および、以前に抽出された問題がどのように変化していくのかを調査していく予定である。
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