2006 Fiscal Year Annual Research Report
仏教を基調とした日本的スピリチュアルケアについての研究
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17791661
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Research Institution | International Buddhist University |
Principal Investigator |
谷山 洋三 四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 専任講師 (10368376)
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Keywords | スピリチュアルケア / ターミナルケア / ビハーラ |
Research Abstract |
文献調査について。仏典の原典調査にはさらに数年の時間が必要と思われる。ビハーラ開設以前の研究結果については、収集したもののあまりに臨床現場および現状とかけ離れているものが多く、批判的研究をする時期を逸しているものと判断している。 実態調査と知見の深化について。次のスピリチュアルケア実践者に面会した。仏教者:長岡西病院ビハーラ病棟、佼成病院ビハーラ病棟、飛騨千光寺、ビハーラ医療団、岡部医院、市立堺病院、高野山大学スピリチュアルケア学科、アメリカ在住の仏教チャプレン。キリスト者:湯川胃腸科病院ホスピス、市立堺病院、日本基督教団西中国教区の牧師。無宗教:薬師山病院音楽療法士、滋賀県成人病センター緩和ケア病棟ボランティア。スピリチュアルケアの人材養成についての調査と自身のケア理解の深化を兼ねて、臨床スピリチュアルケア協会主催のスピリチュアルケア研修にスーパーバイザー研修生として参加した(7月31日〜8月4日、3月26日〜30日、ともに市立堺病院)。仏教学、看護学、心理学の若手研究者・大学院生4名を集めて意見交換会を実施し(10月14日、龍谷大学)、同メンバーの協力により公開討論会「真宗用語で語るスピリチュアルケア」を実施した(2月18日、龍谷大学)。 研究結果の報告としては、雑誌論文を3稿発表した(うち1稿は共著書の一部)。他に、第19回日本サイコオンコロジー学会総会でのシンポジストとしての発表(6月8日、京都ぱるるプラザ)、仏教看護・ビハーラ学会第2回年次大会での口頭発表(8月27日、四天王寺、共同)、国際密教学術大会(9月6日、高野山大学)にてパネリストとしての発表をした。
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