2005 Fiscal Year Annual Research Report
腰部負担軽減を考慮した要介護高齢者のおむつ交換技術の開発
Project/Area Number |
17791673
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
正源寺 美穂 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (80345636)
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Keywords | 要介護高齢者 / おむつ交換 / 腰部負担 / 技術開発 / ケアスタッフ / 生体力学 |
Research Abstract |
<目的> 本研究は,腰部負担軽減を考慮した要介護高齢者のおむつ交換技術の開発を目指すものである.今年度は,腰部負担軽減を考慮した要介護高齢者のおむつ交換技術の基礎をつくるため,現状で行われているおむつ交換技術に伴う腰部負担を科学的に解明する前段階として,1)文献検討による腰部負担に関する生体力学的根拠に基づいた作業(動作)を検討すること,2)専門家の意見を取り入れて予備実験を重ね,本実験に向けた実験条件の調整を行うこととした. <結果> 1)腰部負担に関する作業(動作)に関連した文献について,MEDLINE,CINAHL,医学中央雑誌を用いて検索した.その中のsystematic reviews数件において,持つ,持ち上げる,運ぶ,前屈する,ひねる,振動などが腰背部症状の増加・悪化・傷害につながることが共通して明らかにされていた.このことからおむつ交換技術に伴う腰部負担として、手もしくは全身にかかる荷重、前傾姿勢、ひねりなどを捉える必要があると考える. 2)人間工学分野からの専門的知識の提供を受け、現在以下について予備実験を重ねている. ・被験者:研究協力が得られ,健康上の問題のない,高齢者のおむつ交換技術を有する女性5-10名. ・作業内容:おむつ交換作業,作業時間帯(日勤帯・夜勤帯),作業環境(ベッドの高さなど) ・測定項目:(1)2(〜3)次元動作解析,(2)筋電図(脊柱起立筋,僧帽筋など),(3)エネルギー消費量,(4)主観的評価(負担感,作業のやりやすさなど),(5)その他(体温・血圧・脈拍,握力・背筋力など)
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