2006 Fiscal Year Annual Research Report
老人保健施設における痴呆高齢者に対するDT活動としての園芸療法の効果と評価の研究
Project/Area Number |
17791680
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
寺岡 佐和 広島大学, 大学院保健学研究科, 助手 (60325165)
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Keywords | DT活動 / 園芸療法 / 認知症高齢者 / 老人保健施設 |
Research Abstract |
今年度は、施設入所中の高齢者が、在宅復帰後も園芸療法を継続することができるような園芸療法の作業やプログラム、方法について考えるために、DT(Diversional Therapy)の手法に倣い、まずその基礎となるアセスメント表を作成した。アセスメント項目を抽出し、アセスメント表を作成し、これを用いてアセスメントを行なった。さらに、アセスメント結果に基づき、各人に適した園芸療法のプログラムについて検討し、実施した。 作成したアセスメント表は、名前、性別や年齢、希望する愛称について尋ねる項目の他に、最近の心身の状態として、要介護度、認知症高齢者の日常生活自立度、障害老人の日常生活自立度、認知症関連の評価の項目、疾患、身体の状態や、移動、排泄、整容、入浴の自立の程度を尋ねる項目、そして、過去、現在、今後希望することとして、家族、仕事、一日の過ごし方、毎日の習慣、食事の習慣、飲酒・喫煙の習慣、家事、興味・関心・遊び、得意なこと・苦手なこと、好きなこと・嫌いなこと、健康法、人とのかかわりについて尋ねる項目、さらに、施設で現在実施している活動をはじめ、その他行なってみたい活動について尋ねる項目から成る。作成したアセスメント表を用いて、研究者と施設の作業療法士とで調査した結果、現在の対象者の知識や趣味に影響を及ぼしている戦時中の生活についての情報をはじめ、どのようなアクティビティが対象者にとって望ましいか、園芸療法を適用するならば、どのような作業やプログラムが適当かなどについて検討するのに有用だと思われる情報を、短時間で効率よく収集することができた。 来年度は、アセスメントに基づいて検討した作業やプログラムによる園芸療法を実施し、評価を重ね、認知症高齢者が継続的にQOLを高めることができるような園芸療法の方法について、今回作成したアセスメント表の項目も含め、さらに検討していきたいと考える。
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