2005 Fiscal Year Annual Research Report
基本健康診査における糖尿病関連検査異常指摘者と正常者のソーシャルサポートの比較
Project/Area Number |
17791685
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
高橋 和子 宮城大学, 看護学部, 講師 (00315574)
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Keywords | ソーシャルサポート / 糖尿病予防 / 生活習慣 / 基本健康診査 |
Research Abstract |
本研究は、継続的に基本健康診査を受診している地域住民を対象に、糖尿病関連検査の初回異常指摘者と正常者の生活習慣を把握し、糖尿病予防に関連する家族などの関わりを比較することで、糖尿病発症予防につながるソーシャルサポートを明らかにすることを目的としている。そのため、平成17年度はベースライン調査として、糖尿病予防に効果があるとされている生活習慣とソーシャルサポートの実態把握を行い、それらの関連性を検討した。 本年度は、地域住民を対象とした調査の前に、看護系大学生の40歳以上の家族、または40歳以上の同大学職員を対象にプレテストを実施した。プレテストでは、質問内容の妥当性の検討を行うとともに質問に対する対象者の反応を把握し、調査内容の信頼性を確認した。 プレテストの結果をもとに、質問紙を再構成し、9月に宮城県Y町の協力を得て、地域住民を対象としたアンケート調査を実施した。本調査の対象者は、Y町の2地区を除く40歳以上の住民のうち、平成17年度住民基本健康診査受診者2,457人中、有効回答の得られた1,643人である(有効回答率66.9%)。また、本研究は、糖尿病予防に関するソーシャルサポートを把握することから、糖尿病の既往がないと記述のあった952人を分析対象とした。 その結果、糖尿病予防に関わる生活習慣の実施状況は「職業形態」、「同居者」、「家族の生活習慣」、「適切な生活習慣を実施する上での困難感の程度」、「生きがいの有無」とともに、「運動するよう誘ってくれる人」、「情報源」などのソーシャルサポートと関連が認められた。対象者の生活習慣に関わる要因として家族の影響が挙げられたため、その点も含め、18年度の調査では、糖尿病関連検査異常指摘者と正常者のソーシャルサポートに比較を行い、糖尿病予防におけるソーシャルサポートの活用性を検討していく。
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Research Products
(1 results)