2005 Fiscal Year Annual Research Report
在宅神経難病者における呼吸障害看護評価に関する研究
Project/Area Number |
17791687
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
松下 祥子 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (30291941)
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Keywords | 在宅神経難病者 / 訪問看護 / 経皮的二酸化炭素分圧 |
Research Abstract |
本研究は、訪問看護師が神経難病患者の呼吸障害の程度を性格に把握するための観察項目や非侵襲的呼吸モニター機器使用法の注意点を明らかにし、その経皮的酸素分圧測定値、経皮的二酸化炭素分圧測定値、経皮的動脈血酸素飽和度測定値と対応すべき治療を知り、的確に医師と連携する方法および看護の方策について検討することを目的としている。 平成17年度は以下の項目について研究を進めた。 1)本研究における研究倫理を検討し、研究者の所属する組織の研究倫理委員会の承認を得た。 2)経皮的二酸化炭素分圧測定による呼吸障害を把握が有効と考えられる疾患の検討を行った。 3)文献検討に基づきデータ収集項目の細目の検討を行った。 4)現在、医療機関内での測定用に製造されている経皮的二酸化炭素分圧測定器を、訪問看護で使用できるよう整備すべき点の検討を行った。 5)在宅神経難病者の経皮的二酸化炭素分圧測定を含む測定、調査を行った。 特に、4)については、(1)測定・解析に必要な環境整備、(2)訪問先への搬送方法、(3)測定時間、(4)測定センサーの工夫(生体との接触点やセンサーコードの自由度の工夫、等)、(5)測定場所の整備、(6)生活行動に合わせた測定方法、(7)データの転送方法、(8)データの保存・蓄積方法、(9)データ解析方法の課題が明らかになり、検討、整備を行った。 平成18年度は、引き続き測定、調査を継続し、経皮的二酸化炭素分圧測定器を使用した呼吸障害の把握、これを元に的確に医師と連携する方法を検討する。
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