2006 Fiscal Year Annual Research Report
思春期における望まない妊娠の予防行動を促すピア(仲間)の要素
Project/Area Number |
17791698
|
Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
松島 可苗 関西福祉大学, 看護学部, 講師 (90382506)
|
Keywords | ピアカウンセリング / 思春期保健 / 性 / 予防行動 |
Research Abstract |
本研究は、思春期男女の望まない妊娠の予防行動を促すことを目標とし、より効果的な支援方法を検討することをねらいとし、ピアカウンセリングの支援者および当事者のもつ要素を明らかにすることを研究目的としている。 今年度は、兵庫県が行う思春期ピアカウンセリング事業に事業協力した。そして、プログラムに参加した高校生を対象にアンケート調査を行った。その結果、プログラムの満足度は80.9%であり、「男女交際」「自分の気持ちの上手な伝え方」「避妊方法」について分かったと回答する者が80%以上であった。このことから、ピアカウンセリング事業は高校生に受け入れやすく、「男女交際」「自分の気持ちの上手な伝え方」についての理解が深められるものと考えられる。また、昨年度の一般高校生を対象とした「性に対する考えの現状」に関するアンケート調査では、高校生から性に関する相談を受けた経験がある者は3割程度と少ないが、相談内容が男女交際と最も多く、それ以降では性交・避妊・妊娠のように性交と関連したものが多いことが明らかになっていた。 以上のことから、ピアカウンセリングは高校生にとってニーズの多い内容に対応できていると考えられる。今後、思春期男女へのより効果的な支援のあり方について検討していく予定である。
|