Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 光斉 九州大学, 工学研究院, 助教授 (50293882)
真木 太一 九州大学, 農学研究院, 教授 (80314970)
立川 康人 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40227088)
北村 良介 鹿児島大学, 工学部, 教授 (70111979)
岡田 憲夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
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Research Abstract |
1.河川災害の発生過程に関する研究を行った。 宮崎県大淀川支流,西都市三財川,延岡市・五ヶ瀬川などを初め多数の箇所で発生した氾濫について,現地に残された氾濫などの痕跡の調査および水文・気象観測データをもとにそれらの発生メカニズムを明らかにした.それに基づいて確率統計学的手法により,豪雨,洪水の規模を評価した.さらに,流出予測モデルを構築し,実際の現地調査,観測データによりそれを検証し,より信頼性のある洪水予測の実現に資する. 2.土砂災害発生過程に関する研究を行った。 土砂災害が集中して発生した鹿児島県垂水地区,宮崎県椎葉村,高千穂町,大分県竹田市,また,高速道路の盛り土が初めて降雨で崩壊した山口県岩国市を中心として現地調査および試料採取と試験を行い,地すべり・崩壊・土石流などの土砂移動現象発生場の地形・地質・植生的特徴を明らかにした。また,それを引き起こした地盤力学的原因,水文学的原因を解明した.これらに基づいて,降雨・浸透と土砂移動現象との因果関係を明らかにし,今後の降雨に対する土砂災害危険度評価手法の確立に資する. 3.災害情報伝達,避難に関する研究を行った。 台風14号による災害に関する情報がどのように伝達され,また,避難がどのように行われたかを調査した,総合的な災害のリスクマネジメント確立に資する. 4.台風による降雨の集中に関する研究を行った。 台風14号は,狭い範囲に短時間に激しい豪雨をもたらした.そこで,台風14号による地域的な降雨の集中のメカニズムを解明するとともに,被災地の植生の現況など,災害に影響する要因について調査を行った. 5.リモートセンシングによる災害解析 NOAAやLANDSATデータなどの衛星データを用いて、土砂災害と氾濫・浸水災害の広域調査を行った。さらに,実際の現地調査によってこれらの手法の適用性を検証し,今後の災害評価手法の確立に資する.
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