2018 Fiscal Year Annual Research Report
Microbial cultivation of uncultivated by development of an innovative method
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17F17098
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
青井 議輝 広島大学, 先端物質科学研究科, 准教授 (40386636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JUNG DAWOON 広島大学, 先端物質科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Keywords | 分離培養 / 海洋性カイメン / 自動分離培養 / in situ培養 / アナモックス |
Outline of Annual Research Achievements |
1.目的と概要 本研究の目的は、実環境中に設置するだけで「自動的に分離株を獲得し、その場で増殖させる」という新しいコンセプトに基づく、究極的な分離培養手法を開発すること。そして、海洋性カイメンに 生息する未培養微生物の網羅的な獲得・培養化し、それを従来法と比較評価する。さらに、環境科学的に重要であるもののいまだ分離株が存在しない未培養微生物アナモックス微生物の世界初の純粋菌株の獲得である。特に本年度は、新規分離培養手法を用いた海洋性カイメンに生息する未培養微生物の獲得・培養化、分離培養された未培養株の生理学的性質の解明、アナモックス微生物への適用を主に検討した。
2.原位置で培養する手法の未培養微生物獲得への応用 本研究で開発および効果を実証するデバイスは、培地が充填されている培養チャンバーとそこから外部につながる細い管によって構成されている。この構造により複数の種類の微生物が自動的に分離されてチャンバー内では単一種類のみ増殖することができる。昨年度から引き続き、「海洋性カイメンを対象と した未培養微生物の獲得」を目的に、カイメンの内部に上記デバイスおよびin situ培養デバイスを海洋性カイメンに設置して未培養微生物の網羅的な獲得を行った。二つの新規手法共に、非常に新規性の高い微生物種が多く獲得できることが判明した。さらに、上記手法で得られた新規性の高い微生物を用いて、それらの増殖に関わる生理学的性質の解明を目指したところ、それらは休眠しやすく増殖の開始には未知なる覚醒因子を必要とする可能性が示唆された。アナモックス微生物にも同デバイスの適用を試みたが、結果としてアナモックス微生物の純粋培養株の獲得には至らなかった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)