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2018 Fiscal Year Annual Research Report

原子炉中性子を用いた革新的元素分析技術の開発と環境試料への応用

Research Project

Project/Area Number 17F17384
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

大槻 勤  京都大学, 複合原子力科学研究所, 教授 (50233193)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) SOLIMAN MOHAMED  京都大学, 複合原子力科学研究所, 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2017-11-10 – 2020-03-31
Keywords中性子放射化分析 / 大気浮遊塵 / 研究用原子炉 / 有害元素
Outline of Annual Research Achievements

京都大学の研究用原子炉(KUR)を用いた中性子放射化分析法(NAA)は、これまでに宇宙地球化学分野をはじめとした様々な分野における、微量元素分析に用いられてきたが、環境分析(特にPM2.5, PM10など)を目的とした大気中浮遊塵の分析においても、有効な手段として用いられる。2018年度の後半までは原子力規制委員会による試験研究用原子炉への親規制基準対応のための(~3年間)の運転休止を余儀なくされた。2018年度の10月より運転再開ができたが2019年2月に定期検査のために運転休止中となった。この運転期間中に、まず、本研究所でアーカイブとして保管している環境をモニターするための浮遊塵粒子(Suspended particulate matter, SPM)をろ紙に収集したものの分析を試みたが目的の白金族元素や希土類元素、有害元素等の定量は難しいものがあった。また、この間、サンプリングされた大気中浮遊塵の分析を行い、有害金属である砒素等のプレレミナリな値を得られている。サンプリングや資料調整は2017~2019年度にかけてサンプリングは継続中である。しかし、得られたサンプルをNAAで十分に分析できてなかった。2018年度は、東京の首都大学東京のグループや茨城県つくば市の産業総合研究所のグループとも連携研究を推し進めることができ、サンプリングで得られた試料の分析が始まった。研究用原子炉(KUR)の定期検査の期間が長いため十分な分析期間と分析量が得られていないが、サンプリングと研究体制の構築はできている。随時発表できるもとと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

京都大学の研究用原子炉(KUR)を用いた中性子放射化分析法(NAA)は、様々な分野における、微量元素分析に用いられてきたが、環境分析(特にPM2.5, PM10など)を目的とした大気中浮遊塵の分析においても有効な手段として用いられる。2017年度までは原子力規制委員会による試験研究用原子炉への親規制基準対応のための(~3年間)の運転休止があった。2018年度の10月より運転再開ができた。この間、本研究所でアーカイブとして保管している環境をモニターするための浮遊塵粒子(SPM)をろ紙に収集したものの分析を試みたが微量元素の定量はコンプトンエッジの影響などにより十分な分析結果とは言えなかった(目的の白金族元素や希土類元素、有害元素等の定量は困難)。また、この間、サンプリングされた大気中浮遊塵の分析を行い、有害金属である砒素等のプレレミナリな値を得た。サンプリングや資料調整は2017年度から始められた。であるが、得られたサンプルをNAAで十分に分析できていないのが現状であった。よって、2018年度も進捗区分ではやや遅れがでていると報告する。2018年度の10月より運転が再開したが2019年2月に定期検査のために再び運転休止中となった。2019年度の再開に向けて試料を準備したい。

Strategy for Future Research Activity

2017年度までの約3年以上にわたり休止を余儀なくされた。さらに、東日本大震災の影響で規制基準の見直しがあり、非常に運転条件が厳しくなった。2018年度の10月より運転再開ができた2019年2月に定期検査のために運転休止中とな る。この間、サンプリングされた大気中浮遊塵の分析を行い、有害金属である砒素等のプレレミナリな値を得ている。サンプリングや資料調整は継続中であるが、しかし、得られたサンプルをNAAで十分に分析できていない。研究の幅を広げるべく、1018度より本研究所のある南大阪ばかりでなく、東京都八王子市の首都大学東京のグループや茨城県つくば市の産業総合研究所のグループとも連携し、日本の地方による違いや季節・昼夜等にも視点をもって解析を進める予定である。2019度8月にはKURの運転再開が見込まれるので精力的に実験を試みる予定であるが、2018年度中にプレレミナリな値を得たい。また、本期間中にICP-MSによる分析も行う予定である。これらの結果はアジア原子力フォーラムの中性子放射化分析班の発表にも役立てる予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2019

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Neutron Activation Analysis for Geological Survey of Japan Geo-chemical Reference Materials Research Report2019

    • Author(s)
      Van Doanh HO
    • Organizer
      MEXT Nuclear Researchers Exchange Program Kyoto University Research Reactor Institute Research Report
  • [Presentation] Production of Radioisotopes at Institute for Integrated Radiation and Nuclear Science, Kyoto University2019

    • Author(s)
      T. Ohtsuki, S. Sekimoto, M. Inagaki, K. Takamiya, Y. Oki, M. Soliman, Van Doanh HO
    • Organizer
      RANC 2019(2nd International Conference on Radioanalytical and Nuclear Chemistry)

URL: 

Published: 2019-12-27  

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