2018 Fiscal Year Annual Research Report
Temperature-dependent increases in the toxicity of natural plant compounds
Project/Area Number |
17F17715
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
島田 卓哉 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10353723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WINDLEY HANNAH 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2017-07-26 – 2019-03-31
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Keywords | 植物二次代謝物質 / タンニン / アカネズミ / 気温依存性 / 解毒機能 / 代謝 / 日内休眠 / 体温調節 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本産野ネズミと堅果を対象として、被食防御物質タンニンの毒性の気温依存性を解明する。昨年度の成果によって、低温下でアカネズミのタンニン耐性が亢進することが示された。一方、タンニン摂取は代謝増加による産熱をともなうため、寒冷条件下ではタンニン摂取は動物の体温調節という点においてはプラスの効果を持つ可能性がある。低温下でのタンニン耐性の亢進と産熱によるプラス効果とを総合的に考慮すると、アカネズミは冬期にタンニンを含む食物を積極的に摂食することによって、寒冷環境に適応している可能性がある。そこで、タンニン摂取が動物の体温調節機能に与える影響を解明するために、日内休眠の状態(頻度、休眠時体温など)へのタンニン摂取の影響を検証した。 短日条件下で日内休眠の誘導を図り、データロガーをアカネズミ体内に埋設し、体温変化を計測した。日内休眠誘導期間後、タンニン酸を含む飼料を供餌し、その影響を検証した。経過時間とともに日内休眠の頻度が上がることが示されたため、実験後半の8日間を解析対象とした。その結果、日内休眠の頻度には違いはなかったが、休眠持続時間はタンニン供餌群で短くなる傾向が認められた(タンニン供餌群3.45h、対照群 5.28h)。また。最低体温はタンニン供餌群で高い傾向があった。この結果は、タンニン摂取が、植食者の消化機能だけではなく体温調節に影響すること、そして体温調節の面においてベネフィットをもたらす可能性があることを示唆している。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)