2017 Fiscal Year Annual Research Report
女性アスリートの外傷と障害の分析と予防のためのトレーニングプログラムの開発
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17F17790
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
松本 秀男 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50138038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MACZNIK ALEKSANDRA 慶應義塾大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2017-11-10 – 2020-03-31
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Keywords | sports medicine / sports injury prevention / injury risk reduction / safe sports / female athletes / woman's health / exercise intervention |
Outline of Annual Research Achievements |
共同研究者Dr Macznikの来日を待って、2017年11月に本プロジェクトを開始した。まず、共同研究者Dr Macznikの日本における研究の規則、倫理規定等の理解を促すため、3日間のJSPSオリエンテーションに参加し、CITI JAPAN PROGRAMのE-learning courseを受講した。更に、日本におけるスポーツ医学の現状を理解するため、慶應義塾大学スポーツ医学総合センター主催の慶應スポーツ医・科学ミーティングや月例の研究打合せに参加し、更に国立スポーツ科学センター(JISS)や慶應スポーツ研究センターの見学を行った。 次いで、本年度のプロジェクトとして、スポーツ外傷リスクについての過去の論文をピックアップし、これを解析することにより、本プロジェクト、すなわち「女性アスリートの外傷と障害の分析と予防のためのトレーニングプログラムの開発」について、現状での問題点と今後の方向性を決定することとした。そこで、共同研究者Dr Macznikを中心にシステマティックレビューを開始した。現在、「女性アスリートのトレーニングとバイオメカニクス」について、共同研究者間での最終調整中である。 更に次年度以降に行う、実際のトレーニングプログラムの介入研究プロトコールの最終調整を行っている。トレーニング機材として最も頻用されている「セラバンド」を購入し、女性アスリートのトレーニングに必要なバンドの弾性率、バンドの牽引範囲や回数等について、パイロットスタディーを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究者Dr Macznikは2017年11月の来日後4ヶ月で日本における研究の規則、倫理規定等の理解を深め、日本におけるスポーツ医学の現状を概ね理解している。また、本プロジェクト、すなわち「女性アスリートの外傷と障害の分析と予防のためのトレーニングプログラムの開発」に必要な「女性アスリートのトレーニングとバイオメカニクス」についてのシステマティックレビューを進め、現在、投稿に向けて最終調整中である。更に、次年度以降に行う、実際のトレーニングプログラムの介入研究プロトコールのパイロットスタディーを行って最終調整を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、現在最終調整を行っているシステマティックレビューを完成させ、投稿する。その結果そのものが今回のプロジェクト、すなわち「女性アスリートの外傷と障害の分析と予防のためのトレーニングプログラムの開発」のプロトコール決定に重要な役割を演じる。次いで、女性アスリートのスポーツチーム(現在、バスケット、バレーボール、テニスの合計6チームにプロトコールの概略を説明して参加の可能性を打診中)にアンケート調査を行う。システマティックレビューの結果とアンケート調査結果を基に共同研究者間で討議を行い、最終的なプロトコールを決定する。次いで、慶應義塾大学医学部の倫理委員会にプロトコールを提出し、許可を得る。倫理委員会の許可を得次第、実際の女性アスリートのスポーツチームにプロトコールを提示し、参加の承諾を得る。チームは東京周辺のチームを中心とし、承諾の得られたチームから参加選手のベースラインとなる基礎的運動能力(筋力、柔軟性等)の測定を行う。参加選手のデータが得られた後、各チームは今回のプログラム参加チームとコントロールプログラム参加チームに無作為に分け、トレーニングを開始する。参加期間中、定期的にモニターを行い、外傷や障害の有無を観察する。介入終了後、再度参加選手の基礎的運動能力(筋力、柔軟性等)の測定を再度行い。更に介入後のスポーツ外傷や障害の発生頻度を分析する。
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