2017 Fiscal Year Annual Research Report
The way to success in the elite artistic gymnastics: comparative study between Japan and Slovenia
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17F17795
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
畑 孝幸 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (00156332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZURC JOCA 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2017-11-10 – 2020-03-31
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Keywords | 女子体操 / 早期トレーニング / エリートスポーツ / 国際比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
スポーツにおける競技力を向上させるためには、トップレベルの競技者が育成される過程の初期段階において優れた素質を持つ子どもを発掘し、選手としての能力を幼少期から系統的・体系的に開発するというタレント養成の方法がとられる。こうした方法は競技力向上を目指す多くのスポーツで取り入れられている。なかでも体操では、トップレベルで活躍する女子選手たちの多くが、幼少期からの早期トレーニングを経験しており、それを余儀なくされている場合もある。幼少期からの早期トレーニングが子どもたちの心身の発育発達に悪影響を及ぼし、彼女たちの人権を侵害する事例も少なからず報告されている。一方で、幼少期からスポーツ競技者として自らのライフスタイルを確立し、トップレベルの競技者として成功を収める者がいることも確かである。 本研究では、ともに優れた体操選手を輩出した日本とスロベニアにおいて、トップレベルのパフォーマンスを残した女子体操選手や指導者に対してインタビュー調査とアンケート調査を行う。そして、調査により得られたデータを質的及び量的に分析し、日本とスロベニアにおける女子体操での早期トレーニングについて、哲学及び倫理学的観点から比較研究を行う。 平成29年度の研究期間は約4か月であった。限られた期間であったが、既にスロベニアで行われた調査をもとに、トップレベルの日本人女子体操選手を対象にした調査の設計に着手することができた。いくつかの研究機関において研究者や指導者を訪問し、実際にインタビューを行うとともに、その内容や方法、アンケート調査について専門的知識の提供を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通りに進んでいる。平成29年度末までに調査票を完成させるには至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通りであるが、急いで調査の枠組みを決定し、トップレベルの日本人女子体操選手を対象にした調査を行う。夏にはスロベニアでも同様の調査を行いデータを収集する予定である。
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Research Products
(2 results)