2017 Fiscal Year Annual Research Report
Psychologizing Indexes of Societal Progress: Accounting for Cultural Diversity of well-being
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17F17806
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
内田 由紀子 京都大学, こころの未来研究センター, 准教授 (60411831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KRYS JAKUB 京都大学, こころの未来研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2017-11-10 – 2019-03-31
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Keywords | 幸福 / 社会発展 / 文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,(1) 様々な文化において社会的発展の方向性がどのように捉えられているのかを整理すること,さらに(2)幸福感の理想のあり方とその理想水準の文化差を明らかにすることを目的とした.特に社会の中での新たなる価値や持続可能性が論点となる中で、さまざまな国の文化的文脈において、どのような社会的発展が人々にとって望ましいものであると知覚されているのかを検討することは急務である。
研究1と研究2では、人々の考える自国の社会的発展の方向性が文化によって異なっており,幸福感のあり方にも文化差が見られることが明らかになった. 研究1では複数の国での調査を行い,社会的発展の方向性が一般的にどのように考えられているのかに関して文化差を検証した.研究2では理想の幸福感のあり方が文化によって異なることを示す目的での調査を複数か国で実施した.関係性調和を重視する自己観を醸成している文化的文 脈では,協調的幸福感が理想とされている一方で,自己表現を重視する自己観を醸成している文化的文脈では,独立的な幸福感のあり方が理想とされていることがわかり、引き続きデータ収集を継続している状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究1において大学生への調査を実施する予定であったが、学生を対象とした参加者が予定よりも集まらず、成人サンプルでの調査にとどまることになり、新たに方針を変更する必要が出てきたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度には多くの国でのデータが収集できる見込みとなったため、問題なく計画を遂行できる。
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