2018 Fiscal Year Annual Research Report
Neural basis of normal metacognition and the mechanism of disordered metacognition
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17H00740
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小村 豊 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (80357029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 淳 京都大学, 医学研究科, 講師 (90549099)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 確信度 / 自己参照 / post decision wagering |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで, 認知科学は, 日常生活を支える心的活動を対象に研究を進め, そのメカニズムについて, 多くのことが明らかになってきた. しかし, それらの心的活動を, 自己参照するメタ認知については, ようやく研究の射程に入ったばかりである. メタ認知 (Metacognition)とは, 認知の認知(cognition about cognition)と呼ばれ, 自己の内部状態をモニターし, 制御する能力を指す。 近年, 動物の行動心理学において、 巧妙な実験パラダイムが提案され, 非言語的なテストによって, 動物のメタ認知の有り様を, 評価できるようになってきた。特に, メタ認知の鍵となる, 自信の程度(確信度)を, 動物で, 測定できるようになったことが大きい. その多くは, A or Bを選ぶという二者択一の課題に, その選択を回避するという第3の選択肢Cを導入するという課題である。本研究では、自己参照する能力をより直接的に評価するために、PDW (post decision wagering)という課題を、マカクサルを対象に導入することに成功した。PDW課題では、二者択一の課題を1st stageとし、2nd stageとしてハイリスクハイリターンもしくはローリスクローリターンのどらかを選ばせる。その結果、PDW課題の2nd stageにおいて、high wagerが自信あり、low wagerとして自信なしの試行群とみなして、メタ認知感受性を算出した場合が、1st stageの反応時間が短ければ自信あり、長ければ自信なしの試行群とみなして、メタ認知感受性を算出した場合に比べて、より鋭敏にメタ認知能力を評価できることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物の行動実験が進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
神経科学の実験を進める。
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Research Products
(4 results)