2020 Fiscal Year Annual Research Report
Supporting Intercultural Collaboration with Multiagent Systems
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17H00759
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石田 亨 早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (20252489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 冬惠 京都大学, 情報学研究科, 特定准教授 (90534131)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 異文化コラボレーション / マルチエージェントシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
基盤研究では、「協働参加者の異文化理解の支援」の研究を継続して実施した。これまでに協働参加者の活動属性と協働パターンを抽出したが、令和2年度では、 協働活動を理解するための分析手法を一般化した。また、知識コンテンツの協働作成を応用領域として、協働参加者の貢献を合理的に評価し、貢献に関するデータが改ざんされないように記録するために、ブロックチェーンに基づく協働システムを設計した。これらの成果は、ヒューマンインタフェースに関する国際会議HCII 2020で発表され、HCII 2021および国際会議ACM Collective Intelligence 2021で採択されている。次に、協働作業の参加者のプライバシーを保護するために、マルチエージェントに基づく秘匿計算手法を考案し、これまでに提案してきた最適均衡機械翻訳に適用することで、プライバシー保護を保証した異文化協働環境を実現した。具体的には、最適均衡機械翻訳におけるタスクを参加者エージェントとサービスエージェントに分散させて、秘匿計算を用いることで、個々のエージェントが単独で参加者の個人情報を取得することができないプロトコルを実現した。これらの成果は、電子情報通信学会英文誌および国際会議HCII 2020において発表した。実証研究では、最適均衡機械翻訳および文化差自動検出手法を協働環境に組み込み、その効果について検証し、協働参加者の異文化理解に対する有効性を確認した。この成果は、コラボレーション技術に関する国際会議CollabTech 2020において発表した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
本研究計画の一環として、シリア難民のための行政文書翻訳支援の共同研究をウィーン大学Renate Motschnig教授、Michelle Proyer助教、Dagmar Gromann助教と進めている。日本学術振興会(JSPS)とオーストリア科学財団(FWF)による二国間交流事業の支援を受けて共同ワークショップを実施予定であったが、COVID-19の影響で延期となり令和3年度に実施予定である。
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Research Products
(14 results)