2020 Fiscal Year Annual Research Report
Quantifying nitrate dynamics in hydrosphere using triple oxygen isotopes as tracers
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17H00780
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
角皆 潤 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50313367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 健悟 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (40371744)
中川 書子 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (70360899)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 硝酸 / 三酸素同位体 / 硝化速度 / 同化速度 / 窒素循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナ禍で当初予定から時期を変更したものの、2020年8月31日に琵琶湖で本補助金を財源に用いたものとしては最後となる観測を実施した。これまでの観測で得られた結果と合わせて解析を行い、培養法で得られる琵琶湖の各深度の水塊中の同化速度と、三酸素同位体異常から求められる琵琶湖全体の同化速度を、それぞれの年平均値と、各観測インターバルのそれぞれで比較した。その結果、三酸素同位体異常法から求める同化速度は、培養法の同化速度と比べて夏季に過大、冬季に過小評価となることが明らかになった。また、年平均で30パーセント程度小さく見積もられることも明らかになった。三酸素同位体異常法が観測インターバルの平均的な同化速度を反映するのに対して、培養法は原理的に観測時の瞬間的な同化速度を反映するものであり、夏季や静穏時の湖沼が速度見積もりの主要対象となることを反映したものと考えられる。一方琵琶湖の窒素循環の経年的な変化に関しては有意な変化は見られなかった。 また前年度に伊勢湾や日本海といった海洋域で採取した試料に対して本研究で開発した手法を応用した。その結果、日本海の冬季混合層水中に有意な三酸素同位体異常を検出し、ここから求めた硝酸の同化速度(=新生産速度)は、従来の見積もりと整合的であることが明らかになった。日本海のような外洋域であれば、三酸素同位体異常法を用いて同化速度(=新生産速度)を見積もることが出来ることが明らかになった。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)