2017 Fiscal Year Annual Research Report
International Collaborative Research for Redefining "Industrial Literature": Global Experiences of Industrialization and Post-Industrialization
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17H00913
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
川端 康雄 日本女子大学, 文学部, 教授 (80214683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 亜佐子 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (10246001)
遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
河野 真太郎 一橋大学, 大学院商学研究科, 准教授 (30411101)
大貫 隆史 関西学院大学, 商学部, 教授 (40404800)
西 亮太 中央大学, 法学部, 准教授 (60733235)
越智 博美 一橋大学, 大学院商学研究科, 教授 (90251727)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 産業文学 / フェミニズム / グローバリズム / 脱産業化 / レイモンド・ウィリアムズ / ウェールズ / アパラチア / 炭鉱 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の初年度にあたる2017年度は2度の国際会議の開催を中心として行った。 2017年9月1日、2日の両日にわたって、ニュージーランドのVictoria University of WellingtonにてSelective Tradition in the Pacific: A Conference on Class, Writing, and Proletarian Fictionと題する二日間の国際会議を開催した。これは河野(研究分担者)とDougal McNeill(研究協力者)が組織し、川端(研究代表者)、中井、遠藤、河野、西、越智(以上、研究分担者)が参加、論文発表を行った。さらに研究協力者として山田雄三、尾崎文太、佐喜真彩、嶽本新奈、田尻歩、廣瀬絵美、星野真志が参加し、論文を発表した。 2018年2月には、ドキュメンタリー映画監督のTom Hansell氏とスウォンジー大学のDaniel G. Williams、Simon Brooks両教授を招聘し、After Coal: Symposia on Post-industrial Culture and Society in Wales, Appalachia and Japanと題するシンポジウムを大阪(2月18日)と東京(2月23日)にて開催した。これはHansell監督のドキュメンタリー作品After Coalを端緒にして議論を展開した会議であり、ウェールズとアパラチアのみならず、日本の炭坑地域の文化の専門家である古谷眞介氏(大阪産業大学准教授)および中澤秀雄(中央大学教授)をそれぞれ大阪と東京のセッションで招聘し、比較研究の幅を広めることができた。 上記の2つの国際会議に加えて、本科研研究の代表者および分担研究者の全員が関わっているレイモンド・ウィリアムズ研究会については、本年度は3度開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2017年度の研究計画の中心に位置付けていた2つのイヴェント、すなわち2017年9月のニュージーランドでの国際会議と、2018年2月の大阪・東京での国際会議を成功裏に終えることができた。研究代表者および研究分担者のそれぞれの研究の進捗状況についてもおおむね計画どおり実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度は2017年度のような大規模な国際会議は予定していないが、2019年度に再び「産業文学」をめぐる国際会議を計画しているので、その準備のために国内外の研究者との連携を強化していく必要がある。また、現在の研究を進めていく上で大きな問題はないが、定例のレイモンド・ウィリアムズ研究会の開催についてはその頻度を上げていく必要がある。
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Research Products
(23 results)