2020 Fiscal Year Annual Research Report
International Collaborative Research for Redefining "Industrial Literature": Global Experiences of Industrialization and Post-Industrialization
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17H00913
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
川端 康雄 日本女子大学, 文学部, 教授 (80214683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 亜佐子 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (10246001)
遠藤 不比人 成蹊大学, 文学部, 教授 (30248992)
河野 真太郎 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30411101)
大貫 隆史 東北大学, 文学研究科, 准教授 (40404800)
西 亮太 中央大学, 法学部, 准教授 (60733235)
越智 博美 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90251727)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 産業文学 / 脱産業化 / フェミニズム / グローバリズム / Raymond Williams |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度の調査・研究は、当初予定では、過去3年の研究会、国際会議、また個々の調査を踏まえて、「産業文学」の批評的読解を継続しつつ、研究会および国際会議の開催(また国際会議への出席)によって推進するというものであったが、中心として位置づけていた英国ウェールズでの国際会議が新型コロナ感染症の流行により結局中止とせざるをえず、部分的にはリモートでの国際会議で代替することとなった。 川端(代表者)は、全体を統括しながら、ジョン・ラスキン、ウィリアム・モリス、ジョージ・オーウェルを中心として、批判的産業文学の系譜の調査を行った。遠藤は、産業資本主義のイデオロギーの根幹にある近代の実証主義が抑圧する「否定性」を精神分析および情動理論を援用して英国モダニズムという文脈において論じつつそのマルクス主義的可能性を追求した。中井(分担者)は、1970-80年代イギリスのマルクス主義フェミニズム運動「家事労働に賃金を」について資料収集と分析作業を行った。河野(分担者)は、20世紀ウェールズの文学研究およびポスト産業社会の文化についての理論的研究を行った。大貫は、ソーシャリズムあるいは社会的なものと、ウェールズ英語文学の関係性について、「複数性」「運動性」「ドグマ性」といった観点から、相互の非対称性について調査・分析を進めた。西(分担者)は、戦後産炭地域の経験の一例として筑豊を中心に活躍した森崎和江の思想を研究した。さらに労働運動との連関として、英語圏における環境言説の分析も行った。越智(分担者)は、アパラチア地域の産業文学およびポスト産業文学の作品に備わる批判的な介入の表象を分析した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)