2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H00949
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
奥野 克巳 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (50311246)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
シン ジルト 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (00361858)
近藤 祉秋 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (80779273)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 文化人類学 / マルチスピーシーズ民族誌 / 環境人文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
[種間関係の動態班]は、ヒマラヤ地域・内陸アジア・日本列島・パナマにおける人と動物やその他の生物との種間関係について分析を行った。 [種をめぐる科学と政治]班では、班のこれまでの研究成果をまとめた論集として、『食う、食われる、食いあう マルチスピーシーズ民族誌の思考』(青土社)を出版した。この論集では、科学技術論と生業研究の架橋を目指し、「食」をキーワードとしたマルチスピーシーズ民族誌の研究を集めた。科学技術論で論じられてきたような科学技術による食料システムへの介入に焦点を当てる前半と食の研究を人間だけにとどめずに多種による食を扱う後半の視点を合わせて、マルチスピーシーズ民族誌による新しい「食」研究の可能性を示した。この成果論集を出版し、関連する研究者に向けて公開するための費用(出版費・献本費・文献研究のための書籍購入費)を中心に経費を計上した。 [複数種の意志疎通]および[総括班]では、他の2班との協力・連携に拠りながら、第52回から第61回まで計10回にわたって、マルチスピーシーズ人類学研究会を開催して、研究成果・途中経過の口頭発表および意見・情報交換を行った。研究会の一部は録画し、編集作業を行って、Youtube上で公開した。また、他の2班との連携・協力により『たぐい』Vol.4を出版刊行した(亜紀書房)。加えて、20年度の研究費で国内外の関連研究者に対して行ったインタヴューの記録をまとめて、『モア・ザン・ヒューマン:マルチピーシーズ人類学と環境人文学』を出版刊行した(以文社)。さらに、複数種の関係性を描き出すための試みとして、既存の文化人類学の手法とは異なる「マンガ」という表現方法を用いて『マンガ版マルチスピーシーズ人類学』を編集し、出版刊行した(以文社)。2021年度の研究費の一部は、これらの出版関連経費に充てられた。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(32 results)