2020 Fiscal Year Annual Research Report
データサイエンスのアプローチによる金融リスク管理とその波及メカニズムに関する研究
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17H00983
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
羽森 茂之 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (60189628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有木 康雄 神戸大学, 都市安全研究センター, 名誉教授 (10135519)
金京 拓司 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (50527637)
滝口 哲也 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (40397815)
辻 隆司 愛知大学, 経済学部, 教授 (00626905)
田中 克幸 神戸大学, 経済学研究科, 経済学研究科研究員 (80448167)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 金融リスク / 波及メカニズム / リスク管理 / データサイエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績に関して、30編の論文が学術専門誌から採択・出版された(その中の27編は国際共著論文)。さらに、研究成果をまとめた英文研究書を海外の学術出版社から3冊出版した。代表的な研究成果の例を挙げると以下のとおりである。(a)原油市場におけるバリュー・アット・リスク(VaR)と期待ショートフォール(ES)の予測に、ウェーブレットベースのセミパラメトリックモデルを使用することを提案し、3つのセミパラメトリックモデル、3つのノンパラメトリックモデル、3つのローリングウィンドウモデルについて、異なる時間スケールでの予測結果を比較検討した。(b)2020年のCOVID-19パンデミックと原油市場、株式市場の間のリターンとボラティリティの波及に関する分析を行った結果、次の点が明らかとなった。(i) リターンのスピルオーバーは主に短期で発生するが、ボラティリティのスピルオーバーは主に長期で発生する。(ii) COVID-19の影響は、原油価格の急落や米国株式市場のサーキットブレーカーを4回発動させるなど、かつてないほどのリスクを生み出し、投資家は短期間で大きな損失を被った。(iii)COVID-19が原油や株式市場の変動に与えた影響は、2008年の世界金融危機によるものを上回る。(c) Diebold and YilmazアプローチとBarunilk and Krehikアプローチを拡張し、歪度スピルオーバーを推定・測定する新たな分析方法を提案した。さらに、その分析手法を世界の主要な8つの株式市場指数間のスピルオーバー効果の分析に応用し、時間領域と周波数領域のダイナミクスについて新しい視点を提供した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(37 results)