2020 Fiscal Year Annual Research Report
高齢ドライバーの生理的老化及び病的老化と運転行動の関係に関する基礎的研究
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17H01011
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Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
蓮花 一己 帝塚山大学, 心理学部, 教授 (00167074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田 昌裕 近畿大学, 理工学部, 准教授 (40418520)
朴 啓彰 高知工科大学, 地域連携機構, 客員教授 (60333514)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者 / 高齢ドライバー / 運転行動 / 交差点 / 速度行動 / 確認行動 / 高齢者講習 / サポカー体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度はコロナ禍の為、高齢者との対面調査を実施することができなかった。 第一研究では、令和元年と同様の対面調査を予定していたが、コロナ感染予防のため、対面調査を避け、高齢者の自家用車にオムロンソーシアルソリューションズ(株)が開発したDriveKarte(ドライブカルテ)を装着し、ドライバーの視線行動(注視やわき見等)を含む運転行動を測定した。調査は、平成17年度から19年度に高知県で実施した運転行動調査に参加した高齢者の中から、30名平均年齢80.6歳(SD=3.7)に対して自家用車にDriveKarte(オムロン製)を設置し、日常運転の記録を行った。得られたデータは共同研究者である近畿大学多田研究室で分析を行った。その結果、高齢者は無信号交差点において安全確認をしないなどリスクの高い運転をする傾向を示した。また、同じ生活道路の交差点であっても高齢者は右左折時には直進時と比較すると安全確認をする傾向にあることも分かった。 第二研究では、7年間の高知研究でのデータに基づき、高齢者の運転行動に対する縦断的研究を実施した。運転パフォーマンスが維持できている者と低下した者の背景要因を運転行動データベースに基づいて検証した。 第三研究では、予定していた対面での介入研究がコロナ過で実施できず、その予備的研究として、高齢者の運転支援システム受容および運転に対する意識を調査した。滋賀県長浜自動車学校において、高齢者講習を受講した300名に対して質問紙調査を行った。質問内容は、運転の自己評価、事故時責任の帰属意識、健康評価(身体・精神・視覚機能)、運転支援装置の性能評価と利用意図、免許返納意図、サポカー体験の評価等であった。今後計画されている高齢者講習時の運転技能評価の効果的な実施と適切な介入手法のための基礎資料として分析を行った。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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