2017 Fiscal Year Annual Research Report
IBの理念を踏まえたカリキュラム・授業・評価の開発的研究
Project/Area Number |
17H01028
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
棚橋 健治 広島大学, 教育学研究科, 教授 (40188355)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 博義 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20556469)
井戸川 豊 広島大学, 教育学研究科, 教授 (50293022)
三好 美織 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (80423482)
山元 隆春 広島大学, 教育学研究科, 教授 (90210533)
間瀬 茂夫 広島大学, 教育学研究科, 教授 (90274274)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 国際バカロレア / IB / ディプロマ・プログラム / 歴史 / 科学 / 文学 / 芸術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は次の4点をめざす。 ①IBディプロマ・プログラムで育成を目指す資質・能力の全体像と,そこでの各科目の教育の位置づけを分析し,IBプログラムにおける各科目の教育の特徴を解明する。②日本国内のIB認定校において既に英語等で実施されている各科目の教育ならびにIB日本語認定校を目指して検討に着手している学校で構想されている各科目を調査し,それらの論理と実際を分析する。③上記2つの課題にもとづいて,日本語科目「言語と文学」「歴史」「科学」「美術」のモデルカリキュラム・授業・評価プランの構築を図る。④開発したプランを,授業キットとしてどこでも誰でも利用可能な形で整備し,その普及・拡大を図ることにより,教育界ならびに社会への還元を図る。 初年度である2017年度は,IB機構より公表・刊行されている諸資料や海外で出版されているIB教科書等を調査・収集し,その解析を行うとともに,日本国内での研究者からの情報収集ならびに意見交換を行った。また,日本国内のIB認定校における現地調査を行い,カリキュラムならびに授業の実態等を視察し,情報を収集した。 そして、各科目グループでの調査・検討成果を共有するために,定期的に研修会を開催すると共に,年度末には,本研究グループ以外にも公開の報告会としてのフォーラムを東京で開催し,研究成果のついて広く意見をいただき、次年度の研究に向けての課題を整理した。研究成果報告書として『IBDP「歴史」教師用ガイド 世界史トピック・20 世紀の戦争の原因と結果【原因編】』(166頁),『IBDP「歴史」生徒用資料集 世界史トピック・20 世紀の戦争の原因と結果【原因編】』(144頁)の2冊を刊行した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度の具体的な成果としてフォーラムを開催し,多くの参加者を得ることができた。そこで配布した合計300頁以上の2冊の成果報告書は好評で,伝え聞いたフォーラム参加者以外からも送付の希望が多数あり、期待以上の反響を得ることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度は当初の見込み以上の成果が上がったので、第2年度以降も引き続き,IBディプロマ・プログラムの本質・特徴の考察,日本国内のIB認定校の調査とともに,それらの成果に基づいて,各科目のモデルカリキュラム・授業・評価の開発を行い,成果を積極的に発信する。
|