2019 Fiscal Year Annual Research Report
電子・プロトンのダイナミック操作に基づく分子機能材料の開発
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17H01197
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐藤 治 九州大学, 先導物質化学研究所, 教授 (80270693)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | プロトン |
Outline of Annual Research Achievements |
生体系では、プロトン移動、分子構造変化などのダイナミックなプロセスが連動することによって様々な機能を発現している。しかし、光誘起電子移動、プロトン移動などの個別のダイナミックプロセスのエッセンスを抽出して優れた機能を実現する研究は進んでいるが、ダイナミックプロセスを連動させ新機能を創出する研究はあまり進展していない。今後の重要な研究課題である。本研究ではプロトン移動とスピン転移が連動する新規物質の開発と新機能の開拓を目指した。本年度はプロトン共役スピン転移を示す新物質の電場応答性の検討を行った。プロトン共役スピン転移物質に電極を装着し、電場を印加することでプロトン移動を誘起することを試みた。電場応答はラマン散乱によりCO伸縮振動の変化をモニターすることで検討した。顕著な電場応答が観測できなかったため、電場応答が可能な新規プロトン共役スピン転移物質の開発と電場応答実験に必要な装置のセットアップの改良を行った。さらに、プロトン共役スピン転移挙動の時間分解分光を行うことを試みた。特にドイツのグループと共同で、電子線回折を用いた分析を目指し、測定に必要に単結晶の作製と時間分解分光の予備的な検討を行った。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Observation of Proton Transfer Coupled Spin Transition and Trapping of Photoinduced Metastable Proton Transfer State in an Fe(II) Complex2019
Author(s)
Nakanishi T, Hori Y, Sato H, Wu SQ, Okazawa A, Kojima N, Yamamoto T, Einaga Y, Hayami S, Horie Y, Okajima H, Sakamoto A, Shiota Y, Yoshizawa K, Sato O
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Journal Title
J Am Chem Soc.
Volume: 141
Pages: 14384-14393
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Giant Anisotropic Thermal Expansion Actuated by Thermodynamically Assisted Reorientation of Imidazoliums in a Single Crystal2019
Author(s)
Yao ZS, Guan H, Shiota Y, He CT, Wang XL, Wu SQ, Zheng X, Su SQ, Yoshizawa K, Kong X, Sato O, Tao J
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Journal Title
Nat Commun.
Volume: 10
Pages: 4805
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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