2019 Fiscal Year Annual Research Report
弾性率制御ハニカム多孔膜とラマン計測による幹細胞のメカノトランスダクション解明
Project/Area Number |
17H01223
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藪 浩 東北大学, 材料科学高等研究所, 准教授 (40396255)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西浦 廉政 北海道大学, 電子科学研究所, 特任教授 (00131277)
加藤 竜司 名古屋大学, 創薬科学研究科, 准教授 (50377884)
中嶋 健 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (90301770)
松尾 保孝 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (90374652)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 幹細胞 / 自己組織化 / ハニカムフィルム / 分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
高分子微粒子のナノ構造制御について二種および三種のポリマーからなる微粒子を自己組織化析出法により作製し、ヤヌス、コアシェル、アシュラ型など多様なミクロ構造を持つ高分子微粒子の作製に成功した。また、これらの形成に関して西浦らと共にCoupled Cahn-Hilliard方程式に基づく相分離構造形成のシミュレーションを行い、実験と理論の良い一致が見られ、論文として報告した。さらにこれらの知見を基に、ヤヌス型粒子と金ナノ粒子・金ナノロッドとのコンポジット微粒子の作製に成功し、ラマン散乱増強に好適な金ナノ粒子および金ナノロッドによるマイクロリング構造をヤヌス粒子の高分子二相界面二形成することに成功し、これについても論文報告を行った。また、これらの成果を網羅した総説論文を報告した。 ハニカムフィルム上の細胞培養については、中嶋らの原子間力顕微鏡解析により、リファレンスとして使用しているフラットフィルム中に弾性率の不均一性が存在するため、調製条件を変えたリファレンスの作製と細胞培養を行った。さらに加藤らと共に幹細胞やiPS細胞がハニカムフィルム上で培養できること、さらにそれらの細胞集団の接着・増殖・分化や形態変化の時系列データが取得できることが明らかとなった。詳細な細胞運動の観察のため、測定系や細胞培養基材を蛍光顕微鏡観察に最適化することで、時系列の計測が可能となった。松尾の提案により、より詳細な観察のため超解像顕微鏡を用いた観察手法の適用も今後検討し、これらの成果をまとめて論文化することに合意した。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|