2019 Fiscal Year Annual Research Report
早老遺伝子の多角的解析に基づく老化と疾患の分子病態解明
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17H01558
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
横手 幸太郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (20312944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹本 稔 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (60447307)
前澤 善朗 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (80436443)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 早老症 / ウェルナー症候群 / マーモセット |
Outline of Annual Research Achievements |
1)遺伝性早老症Werner症候群患者(WS)線維芽細胞ならびにiPS細胞を用いた老化機構の解明: 2019年度はWS患者の線維芽細胞ならびに、野生型線維芽細胞を培養し、その表現系を比較検討した。すると、WS線維芽細胞はpopulation doubling levelで見た細胞の増殖速度が低下しており、老化関連beta Gal染色陽性で、P16やなどの老化マーカーの発現増加が見られていた。さらに、炎症関連経路の関与や、ミトコンドリア機能に関与するメタボライトの関与が示唆された。また、一昨年度までにWS患者からiPS細胞の樹立を行ない、間葉系幹細胞、脂肪、血管などに分化させる系を確立した。血管系の細胞ならびに間葉系幹細胞への分化の結果、老化関連分泌因子を含む炎症経路の関与が示唆され、動脈硬化や皮膚潰瘍を促進している可能性が示唆されている。 2)早老症モデルマウスの作製と検討: WSの原因遺伝子であるWrnの欠損マウスはヒトと異なり表現型を有さないため、同一ファミリーであるRECQヘリケースの一つであるRecql5との交配による表現形を観察した。今までにWRN/Recql5のダブルノックアウトマウスは肥満、耐糖能異常を来たしやすいことが判明している。細胞レベルでも、早期老化兆候が認められた。 3)マーモセットを用いた早期老化モデル動物の作成:また、マウスで表現形が観察されない原因として、ヒトとのゲノムの違いならびに寿命の相違が示唆されている。そこで遺伝子編集技術であるTalenを用いたWrnノックアウトマーモセットの作成を行なっている。2019年度までにTalenの動作確認は終了し、現在Talenのマーモセット受精卵への打ち込み、母親マーモセットの妊娠を試みている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
千葉大学 内分泌代謝、血液、老年内科学ホームページ内、Werner症候群のページです
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