2020 Fiscal Year Annual Research Report
A new development of stone deterioration and multidiscipinaly research on conservation in Angkor monument group
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17H01628
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松井 敏也 筑波大学, 芸術系, 教授 (60306074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大河内 博 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00241117)
原 光二郎 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (10325938)
中川 武 早稲田大学, 理工学術院, 名誉教授 (30063770)
内田 悦生 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40185020)
河崎 衣美 奈良県立橿原考古学研究所, 企画学芸部資料課, 主任研究員 (60732419)
大石 岳史 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (80569509)
石塚 充雅 早稲田大学, 理工学術院, 客員次席研究員(研究院客員講師) (80839126)
片山 葉子 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存科学研究センター, 客員研究員 (90165415)
下田 一太 筑波大学, 芸術系, 准教授 (40386719)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 石質強化剤 / 露出遺構 / 保存処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナ感染症対策のため海外への渡航が制限されたため、これまでの実験データ、資料の再調査を行った。その結果、保存処理剤に求められる要素を抽出した。またいくつかの国内遺跡の現況調査を実施した。現地駐在専門家との会議を通して調査対象区域の保全状態の確認を行った。 また新たな石材強化剤の開発に着手した。エチルシリケートを主とし、これまでの一液型ではなく、触媒により性能を変動させることを目的とした。従来の石材強化剤は基本強化には用いることができるが、整備後の遺跡内各部位(たとえば屋根材、排水路材、壁材、床材)に求められる機能に応じた強化が難しかった。硬化速度、結晶の大きさ、強度、色彩、触媒量などを評価項目として基礎データを集積した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響のため海外渡航ができなかったため、その間のデータが現地で取得できなかった
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナによる渡航制限などが緩和され次第、現地での調査体制を早急に構築し、研究を遂行したい
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