2017 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ観光の新潮流と少数民族社会の再編:「プロジェクト型観光」に着目して
Project/Area Number |
17H01637
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
丸山 淳子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (00444472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西崎 伸子 福島大学, 行政政策学類, 教授 (40431647)
八塚 春名 日本大学, 国際関係学部, 助教 (40596441)
中村 香子 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特任研究員 (60467420)
松浦 直毅 静岡県立大学, 国際関係学部, 助教 (60527894)
岩井 雪乃 早稲田大学, 平山郁夫記念ボランティアセンター, 准教授 (80507096)
目黒 紀夫 広島市立大学, 国際学部, 講師 (90735656)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アフリカ / プロジェクト / 観光 / 参加 / 開発 / ビジネス / グローバリゼーション / アクター |
Outline of Annual Research Achievements |
アフリカの観光の現場では、開発支援とビジネス的要素を組み合わせながら、地域社会が抱える複数の課題を解決する観光形態が注目されている。本研究はこの最新の観光形態を「プロジェクト型観光」と位置づけ、関与する多様なアクターの整理、アクター間の目的の多層性、開始や普及過程、特徴などを分析する。そのうえで少数民族を含む地域社会がダイナミックに再編される複雑で重層的な過程と、そこにかかわるアクター間のポリティクスの解明を目指す。そして、アフリカの複数地域の比較検討を通じて、「プロジェクト型観光」が少数民族の直面している問題の解決にいかに寄与し、一方で新たな問題や矛盾を生じさせているのかを包括的に考察することを目的とする。 本年度は、ケニア、タンザニア、エチオピア、南アフリカにおける観光の場で現地調査が実施された。その結果、各地域において観光に関わるアクターの特定とそれらの特性が解明された。さらにプロジェクト型観光と呼べる観光形態の有無や、異なる観光事業形態間の異同、そこへのコミュニティの参加の程度のなどについての調査もすすんだ。 また国内では、本研究プロジェクトが主催する研究会を開催し、各事例の比較検討を行うための枠組みに関する議論を深めた。また東アフリカや南アフリカの観光についての研究を進めているカナダ及び南アフリカ研究者を招聘し、ワークショップを開催することによって、国際的な研究動向をふまえて、本研究プロジェクトの方向性を検討することができた。その成果の一部は、本年度中に国内の学術雑誌の特集号として発表されたほか、英文での発表の企画も進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査にも着手でき、研究会も定期的に開催することができた。また海外の研究者との研究交流も進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き現地調査に重点を置きながら、海外の研究者とのネットワーク、研究交流を深めていく。
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Research Products
(43 results)