2020 Fiscal Year Annual Research Report
古道・関塞遺址調査に基づく前近代中国主要交通路の研究
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17H01643
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
辻 正博 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30211379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小方 登 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30160740)
塩沢 裕仁 法政大学, 文学部, 教授 (70414076)
小島 泰雄 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (80234764)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 中国前近代史 / 関津 / 関所 / 交通史 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、昨年度末以来続く、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中国大陸における現地史跡調査を実施できず、オンラインにて研究推進会議を開催するに止まった。結果として、かなりの予算を次年度に繰り越さざるを得なくなった。 2021年度においても、新型コロナウイルスの感染終熄の見通しを得ることはできず、現地での史跡調査の実施は断念せざるを得なかった。そこで改めて、研究代表者・研究分担者・研究協力者との協議の結果、これまでの研究成果を著書として刊行することとなった。 2021年5月には、これまでの研究成果を科研費研究メンバーに報告してもらうための研究集会をオンライン(ZOOMを利用)にて開催した。報告は、2019年12月に開催した国際学術シンポジウムでの報告内容をブラッシュアップしたもの、および、新たに進めた研究成果のいずれかとなったが、前近代中国の関津(関所と渡し場・橋梁)と交通路(街道、峠道、宿駅)を主題とする充実した内容の発表揃いであり、質疑応答・意見交換も活発に行われた。 その後、2021年11月を最終締切として原稿を提出してもらい、研究代表者の辻正博が編集事務を行い、京都大学学術出版会より『中国前近代の関津と交通路』と題する研究論文集を、2022年3月に刊行した。「解題」、「第Ⅰ部 関津―関所と渡し場・橋梁」(第1章~第8章)、「第Ⅱ部 交通路―街道と水路」(第9章~第15章)「あとがき」で構成され、巻頭にはカラー図版を8頁にわたり掲載し、関連する写真・地図を惜しまず載せ、一般読者にも理解しやすいよう努めた。刊行後、報告書の内容について専門的見地からのレビューを売るために、関係する研究者(国内、中国、台湾など)に送付した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)