2019 Fiscal Year Annual Research Report
Matricellular proteins as severity markers for disaster or tropical infectious diseases
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17H01690
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
服部 俊夫 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30172935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元田 弘敏 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (30278999)
仁木 敏朗 香川大学, 医学部, 助教 (40558508)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ガレクチン9 / オステオポンチン / エイズ / 結核 / エイズ結核 / レプトスピローシス / 新型コロナウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
災害熱帯感染症のバイオマーカーとしてのガレクチン9とオステオポンチンの分解型と全長型が結核合併エイズの重症度マーカーとなりうる可能性をフィリピンの国立感染症病院サンラザロ病院との共同研究で解析した。24人のエイズ患者49人の結核患者33人のエイズ結核患者において、ガレクチン9とオステオポンチンの分解型と全長型それぞれ計4種類と38種類の免疫因子を測定した。統計解析においてどの因子が結核とエイズあるいはエイズ結核を分別できるかを解析すると分解型ガレクチン9最も高い能力を示した。 またエイズ患者の死亡例の検討では、死亡に関与する4種の因子のうち二つが分解型と全長型のガレクチン9であり、重症度マーカーであることを明らかにした。また災害感染症の代表であるレプトスピローシス患者血漿112検体を解析すると、ガレクチン9とオステオポンチンは有意に上昇していた。その中で腎機能の指標であるクレアチニンの高い群と低い群では前者においてオステオポンチンとシスタチンCの有意な上昇が認められ、腎臓機能異常をオステオポンチンがよく反映することを示した。これらの研究の延長として、仙台市立病院の新型コロナウイルス患者の解析を行った。これらの蛋白は軽症者でも重症者でも正常人にくらべ上昇していたが、重症者がより高かった。重症者と軽症者を区別する性能は分解型ガレクチン9が一番高値を示した。これらの分解型産物はトシリズマブ投与患者において低下がみられた。分解型産物が治療効果を反映する可能性が示された。さらにこれら種々の疾患のガレクチン9の診断的意義について総説にまとめた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)