2019 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of care skills using wearable sensors
Project/Area Number |
17H01779
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中澤 篤志 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (20362593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 左紀子 京都大学, こころの未来研究センター, 特定教授 (40158407)
本田 美和子 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 医長 (40575263)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 介護 / ユマニチュード / コンピュータービジョン / 一人称視点映像 |
Outline of Annual Research Achievements |
学術面としては,センシングデータを使ったスキルの定量化に基づくスキル評価および認知症コミュニケーションの心理学的メカニズムが解明されつつある.社会貢献面としては,全国での介護教育現場でのデータ収集とデータセットの作成とともに,遠隔教育の開発と実証実験が行われており,現場からも評価されている.また,学会の設立によるコミュニティ形成,政府関係や学術会議などでも招待講演の依頼を受け,積極的に発言を行っている. グループ全体の活動として介護行動データセットの作成した,具体的には全国施設(京都,郡山,九州,富山,愛知)での一人称映像の撮影を行った.また,認知症の「見る」技術については,昨年度わかった研究を元に論文出版を行ない,この技術をベースとして一般用途でも使用できるアプリの開発を行っている.また,対人コミュニケーションに関する介護者/被介護者の姿勢,特に介護ベッドなどに横になる体勢と通常姿勢とのコミュニケーションでどう被介護者の心理状態が異なるのかを研究した.現場では,家族,専門職での技術の適用と評価.病院での理学療法士・作業療法士へのシステム適用.救急隊トレーニングのための遠隔/一人称視点映像の適用.家族介護者のための遠隔指導システムの適用を行った, 具体的には,自治体消防局救急隊員27名が研究に参加。シミュレーショントレーニングの前後において救護者・被救護者の顔の距離、アイコンタクトの時間、両者の顔の角度について分析を行なった。トレーニングの前後において両者の顔の距離がより近づき、またアイコンタクトの時間が長くなったことが示された。(図1)両者の顔の角度については、指導者と同様に相手に顔を傾けずに正対する者が約半数見られたが、残りの半数はより角度をつけて(被救護者に対して顔を傾けて)近づいていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学術面で新たに判明した,認知症の対人コミュニケーションスキル解析結果に国際論文出版を行い採択された.またこの技術を利用してアプリケーションシステムを作成し,来年度は実証実験を行おうとしている.開発した解析手法は汎用性の高いものであり,データセットを新たに取得して高度な解析,具体的にはスキルレベルの推定などに応用しようとしている.また心理学研究としては,バーチャルリアリティを使った新しい対人コミュニケーション評価システムを開発し,論文に投稿している.また,家族,専門職での技術の適用と評価.病院での理学療法士・作業療法士へのシステム適用.救急隊トレーニングのための遠隔/一人称視点映像の適用.家族介護者のための遠隔指導システムの適用を行った.これらの結果をフィードバックして評価してもらい,現状では良い感触を得ている.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度として,対人コミュニケーションを評価する一人称カメラ映像解析システムを現場投入し,評価を行おうとしている.心理学研究(対人コミュニケーション解析)については,論文を昨年度末に投稿したため,レビューなどに向けての準備を行う.また,現場(専門職,救急隊員,家族)に向けてもそれぞれ作成システムを長期評価し,システムとしての最終評価を得,論文出版を行う.
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] First-person video analysis for evaluating skill level in the humanitude tender-care technique2020
Author(s)
Nakazawa, A., Mitsuzumi, Y., Watanabe, Y., Kurazume, R., Yoshikawa, S., & Honda, M.
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Journal Title
Journal of Intelligent & Robotic Systems
Volume: 98
Pages: 103-118
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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