2018 Fiscal Year Annual Research Report
生体情報・ES評価を用いたラボラトリ実験と最適化によるサービスシステムの設計
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17H01827
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
野中 朋美 立命館大学, 食マネジメント学部, 准教授 (60644812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 信忠 神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (80332758)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | サービス工学 / 従業員満足 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,従業員の顧客要求・環境場のセンシングとそれに基づく作業計画の修正・更新を通じたサービスシステムとの相互作用を解明し,従業員の状態(身体・認知能力や疲労)とESが生産性および品質に与える影響を明らかにする.熟練度や年齢,雇用形態などの属性を考慮したうえで,(1)アンケート・現場観察による仮説モデル構築,(2)ラボラトリ実験によるモデル検証,(3)得られたモデルを用いたサービスシステムの設計(最適化・シミュレーション)を実施する.労働集約的なサービス現場として,レストランサービスをパイロット現場として設定する. 本年度は,項目2,3における各モジュール(モデル・手法)構築のうち予定を繰り越したラボラトリ実験(本実験)の残りを実施した.ESおよび従業員の状態と生産性の関係について,主観評価と生産性の客観データを用いた評価を実施し,その後分析結果をもとに,NIRSを用いた生体データ分析のための実験デザインとブロックデザインを検討した.ただし,従来実施していた生産計画ゲームでは,作業要素が多く複雑であり,作業要素の分割が必要であることが判明した.実験デザインの改善と実施を継続している.また,1および2を踏まえて,3のシステム最適化・シミュレーション手法の構築を実施した.生体データを用いたモデル検証が遅れている為,3についても最終年度に引き続き継続して実施する予定である.最終年度では,実現場への適用を目指し,一部現場の実データや,実現場で働く従業員の方を被験者とした実験・検証の実施,および学会等での発表による研究者・実務者との議論を通じて,各モジュールの精度を向上させる取り組みを実施し,研究の総括を行う予定である. 1. 従業員メンタルモデル構築 2. 評価手法とラボラトリ実験によるモデル検証・修正 3. システム最適化・シミュレーション手法の構築 4. 実現場適用と汎用化
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2. 評価手法とラボラトリ実験によるモデル検証・修正での,従業員の状態およびESと生産性の関係解明のための実験において,主観評価を用いた分析結果をもとにNIRSを用いて生体データを用いたラボラトリ実験を実施するにあたっての,実験デザインおよびブロックデザインに時間を要しているため
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Strategy for Future Research Activity |
生体データを用いたラボラトリ実験において,主観評価で当初実施していた実験タスクのままでは作業タスクが複雑すぎるため,作業タスクの内容を大幅に見直す必要があることが明らかになった.そこで,実験デザインおよびブロックデザインにおいて,当初予定していた対象タスクを細かな作業モジュール単位で限定し,要素に分割する形に修正し,作業要素と従業員の状態・ESの関係をまずは解明することを目的に計画を見直す.その結果を従業員メンタルモデルに反映させることで,当初予定していたモデル検証・修正を実施する.
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Research Products
(6 results)