2020 Fiscal Year Annual Research Report
次世代POPs候補物質の水圏生態系インパクトおよびリスク評価
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17H01865
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
大浦 健 名城大学, 農学部, 教授 (60315851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新妻 靖章 名城大学, 農学部, 教授 (00387763)
グルゲ キールティ・シリ 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, ユニット長 (50391446)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ハロゲン化PAHs / PAHs / AhR / 魚粉 / 魚油 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、魚粉および魚油試料におけるダイオキシン受容体(AhR)リガンド量を遺伝子組み換え酵母を用いてアッセイし、化学分析より算出したPAHsならびにハロゲン化PAHs(HPAHs)濃度におけるAhR活性の寄与率の算出を試みた。その結果、魚粉試料におけるAhR活性の0.5~57%がPAHsならびにHPAHsに起因しており、試料によって大きく異なることが明らかとなった。また、魚粉試料中のPAHs蓄積量が増加するにつれて、AhR活性の寄与率が増加した。一方、HPAHsでは蓄積量とAhR活性寄与率に明確な関係が認められなかったことから、AhRリガンドにおいてPAHsはAhR活性に大きく影響を及ぼすことが示唆された。さらに、魚油試料では、PAHsならびにHPAHsのAhR寄与率は0.5~25%であり、魚粉試料よりも低い割合であった。このことから、魚油にはPAHsならびにHPAHs以外のAhRリガンドが多く存在していることが示唆された。さらに、試料中の脂質含量とAhR活性の関係を調べた結果、脂質含量が増加するにつれてAhR活性が低下する傾向が見られた。PAHsならびにHPAHs蓄積量とは明確な関係が認められなかったことから、脂質中に含まれるAhRリガンドによる活性阻害等の影響が考えられるが、明確な原因解明には至っていない。次に、重回帰分析を用いて化学分析で得られた各PAHs、HPAHsの蓄積量からAhR活性を予測する計算モデルの構築を試みた。その結果、魚粉ではBePと1-ClPyの蓄積量からAhR活性を67%の精度で予測できることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Quantification of Halogenated Polycyclic Aromatic Hydrocarbons in Biological Samples from Baffin Bay-Davis Strait Region2020
Author(s)
Zhe Xia, Ifeoluwa Idowu, Chris Marvin, Jennifer Provencher, Philippe J. Thomas, Bernard Crimmins, Takeshi Ohura, Mark Fry, Jorg Stetefeld, Gregg T. Tomy,
Organizer
SETAC North America 41th Anual Meeting
Int'l Joint Research