2020 Fiscal Year Annual Research Report
自然物の見えを考慮したLED照明デザインに関する研究
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17H01947
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
奥田 紫乃 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (60352035)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 環境デザイン / 照明 / LED / 色彩の見え / 質感 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に実施した種々の分光分布の異なる照明条件下での顔画像を用いた肌の色の見えに関する評価実験結果を分析し、分光条件の違いにより評価が異なる傾向が見られ、自然さ,品性評価では,いずれのリップカラー条件でも共通の傾向が、活気評価ではリップカラーにより評価の傾向が異なること、活気評価のみPSとの相関関係が見られ、PSが約90のとき評価が高いことがわかった。これらの結果を、色彩学会全国大会、照明学会全国大会で発表した。 前年度に実施した種々の木質系内装材の見えの自然さと照明条件の関係に関する実験結果を分析した結果、照明光色の違いにより木材の質感評価が変化すること、色の見えの自然さ評価、及び照明の好ましさ評価において、色温度が 3300K 及び 4000K で、duvが 0から-0.010 のとき、色の見えが最も自然で、最も好ましい評価が得られたことが示された。これらの結果をAIC2020で発表した。 木質系内装材で構成された居間を想定した縮尺模型を製作し、主観評価実験を実施した。その結果、色温度が 3300K及び4000Kでduv=-0.005から+0.005のとき、色の見えが自然で好ましい評価が得られた。一方、duv=+0.020 のとき、いずれの色温度条件においても、色の見えの自然さ、及び照明の好ましさ評価が低い評価が得られた。 なお、IMRF2020、ECVP2020でも研究成果を発表予定であったが、学会開催が延期または中止となった。そこで本研究課題を継続実施するべく、さらに照明条件を増やした肌の見えの評価実験や、自然素材がプリントされた内装材で構成された室空間の評価実験を計画し、これらの実験準備を進めた。しかし、新型コロナウイルス感染症流行による影響で、大学への入構制限や実験室の密を避ける等の措置が取られたことから、主観評価実験の実施については遅れているのが現状である。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)