2017 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成学部におけるプログラミング教育指導力育成モデルの構築
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17H01978
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
村松 浩幸 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80378281)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 耕史 国立教育政策研究所, その他部局等, 教育課程調査官 (20390578)
田口 浩継 熊本大学, 教育学部, 教授 (50274676)
紅林 秀治 静岡大学, 教育学部, 教授 (60402228)
渡壁 誠 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (70182946)
山本 利一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80334142)
松岡 守 三重大学, 教育学部, 教授 (90262980)
水谷 好成 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40183959)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / 教員養成 / 技術教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,小・中学校で大きな課題となっているプログラミング教育の必修化を円滑に実施するために,教員養成学部におけるプログラミング教育指導力育成モデルの構築を目的とした。構築する育成モデルは,プログラミング教育指導力の修得基準および対応した教員養成学部での授業教材で構成する。 29年度は,教員養成学部での必修のICT関連授業を対象に,プログラミング教育の授業を3時間で設計し,実践を行い,学生らの意識の変容や教育効果を確認した。関連して,紙媒体のリーフレットおよびデジタル教材として,毎時間のスライドやサンプルプログラム等の複数の教材を開発した。これら教材を研究グループ内で共有すると共に,各研究分担者のところでもそれぞれ複数の教材を開発してもらい,同様に共有した。また,学生のプログラミング教育に関する意識調査についての質問紙を作成し,予備的調査を実施し,意識実態を明らかにした。 教員研修についても教員研修プログラムを開発すると共に,免許更新や通常研修会などで複数実施し,その効果を確認することができた。さらに小学生および中学生を対象にした教材の開発も複数進めることができ,実践による効果の検証をすることができた。 以上の結果は,日本産業技術教育学会では,全国大会,北海道支部,関東支部,東海支部,北陸支部大会,技術教育分科会,日本教育工学会では全国大会および国際会議でそれぞれ学会発表をすることができた。同様に,3本の論文,1冊の書籍にもまとめ,出版することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は,当初予定していたカリキュラム・教材の開発が概ね順調に進み,教員養成の学生を対象にした試行実践や各種調査を実施できた。また,教員研修および小中学生を対象にした実践を実施し,その有効性を確認することができた。これら成果を予定していた各学会で発表し,複数の論文かができた。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度の成果を踏まえ,プログラミング教育に関する意識実態の質問紙を改善し,妥当性・信頼性を確認の上で,複数大学において調査を実施する。教員研修もカリキュラムや教材の改良および実践を進めていく。そして29年度同様に研究成果を学会発表すると共に,国際会議および論文投稿を進めていく。また,成果を広げるために,開発した教材やカリキュラムをWebにして公開をしていく。 プログラミング教育についてのシンポジウムは,8月に開催される日本産業技術教育学会全国大会にして開催できるように準備を進める。
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