2018 Fiscal Year Annual Research Report
博物館をコアとした外来生物の市民調査、その生物多様性理解の促進効果の評価
Project/Area Number |
17H02027
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Research Institution | Osaka Museum of Natural History |
Principal Investigator |
和田 岳 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 主任学芸員 (60270724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 吏樹郎 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 主任学芸員 (90321918)
石田 惣 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 主任学芸員 (50435880)
長谷川 匡弘 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸員 (80610542)
初宿 成彦 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 主任学芸員 (80260347)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 市民調査 / 外来生物調査 / 生物多様性理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
市民参加型調査である外来生物調査プロジェクトProject Aを実施した。調査は、植物班、昆虫班、貝類班、魚類班、鳥類班、哺乳類斑に分かれ、それぞれで研修を行い、市民とともに調査を進めた。調査対象種は2017年度に一部が完了し、残りを継続するとともに、2018年度に新たな種を加え、次のようになった。植物班:ヤナギバルイラソウ・オオバナミズキンバイ・コゴメイ・ナルトサワギク、昆虫班:アカハネオンブバッタ・ムネアカハラビロカマキリ・タケクマバチ・タケオオツクツク・ムネアカオオクロテントウ・クスベニヒラタカスミカメ等、貝類斑:スクミリンゴガイ・オオクビキレガイ、魚類斑:カダヤシ・ドジョウ外来系統、鳥類班:ソウシチョウ、ハッカチョウ、コブハクチョウ、哺乳類斑:ヌートリアであった。 調査は、講演会や観察会あるいはホームページ上で、登録者を募集しつつ展開させている。2019年3月時点での登録者数は、54名。 調査は、登録者向けのメーリングリストで、情報募集を行うと共に、各種SNSも利用した。さらに調査の研修も兼ねつつ、外来生物をテーマとした観察会を実施。また、外来生物調査プロジェクトProject Aのサイト(http://www.mus-nh.city.osaka.jp/Project_A/)を維持・更新し、対象種の解説と情報募集を行うと共に、集まった情報を随時フィードバックしている。 4月と5月に、市民向けの外来生物に関する講演会を開催した。その場で、参加者に対して、外来生物問題についての認識を問うアンケートを行った。11月には、大阪自然史フェスティバル2018において、シンポジウム「みんなで調べるタンポポ、マルハナバチ、外来生物 - 市民調査への参加のススメ」を開催した。 他の博物館の同様の市民参加型調査プロジェクトの実施状況やその効果についてのアンケート調査の準備をすすめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
市民参加型の外来生物調査プロジェクトは予定通り継続している。その調査成果もあがってきている。それを通じた市民の生物多様性理解に関するアンケートも予定通り実施。ただ、他の博物館での同様の市民調査の実施状況とその普及効果についてのアンケート調査は、準備段階にとどまり、実施するには至っていない。2019年度の早い段階で実施する予定。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度に立ち上げた市民参加型の外来生物調査プロジェクトを継続し、講演会や展示を行いつつ、外来生物問題への理解度の評価を行う。他の博物館での同様の市民調査の実施状況についてのアンケート調査を実施する。最終年度なので、アンケート調査のまとめを行い、その成果の公表を行う。
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Research Products
(24 results)