2019 Fiscal Year Annual Research Report
住宅確保要配慮者のシームレスな恒久住宅移行支援プログラム開発に関する研究
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17H02071
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
重川 希志依 常葉大学, 大学院・環境防災研究科, 教授 (10329576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 聡 常葉大学, 大学院・環境防災研究科, 教授 (90273523)
立木 茂雄 同志社大学, 社会学部, 教授 (90188269)
佐藤 翔輔 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (00614372)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 生活再建 / 東日本大震災 / 住宅確保要配慮者 / 生活再建支援員 / 被災者 / シルバー人材センター / 住まいの再建 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度中に新型コロナウィルスに関る2度の緊急事態宣言が発令され、予定していた研究を遂行できない状況が生じた。今年度の研究は研究成果をまとめ「東日本大震災仙台市生活再建支援員の記録 シルバー生活再建支援員の活動」として出版すると共に、研究成果の妥当性検証のための研究会を開催した。書籍としてとりまとめた成果は、1)仙台市における5年間にわたる生活再建支援業務のプロセスの分析、2)住宅確保要配慮者の支援に関った支援員の業務分析、3)33名の支援員のエスノグラフィーの紹介、4)宮城県内の他都市と比較した仙台市の支援業務の特徴分析からなる。 研究会は、住宅確保要配慮者を対象に5年間にわたって集中的に住まいの再建支援にとりくんだ生活再建支援員(仙台市シルバー人材センター会員)11名、仙台市職員、研究者で構成した。要配慮者支援の要点として、「①訪問回数が重要。最低でも2~3回、問題の大きなケースでは何度も訪問し、聞きっ放しではないという信頼感を得ることが早期の住まい再建を可能にした。②住宅確保要配慮者には積極的に復興公営住宅入居を勧奨してきたが、鉄の扉1枚の住宅で暮らすことが生活の質の向上に貢献できているのか分析が極めて難しい。③支援員の年齢的な条件が相手の安心感を生み、住宅再建に共に取り組んでくれた。」事が明らかとなった。 また活動を通じ支援員自身が得たものとして「①支援の経験が現在の地域活動に活かされている。様々な困難を抱えた被災者に寄り添い支援したことで、弱者に対する優しさが生まれ共助の重要性が真に理解できた。②自分の人生の中で経験した事のない極めて逼迫した相談に直面し、再建支援に関った貴重な体験を糧に今後強く生きて行きたい。③地域の災害危険度など防災の知識を積極的に得て、地域コミュニティの安全なくらしを実現させるための活動をするようになった。」事が明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)