2020 Fiscal Year Annual Research Report
運動と遺伝子が高温下での運動パフォーマンスに関係する汗イオン濃度調節に及ぼす影響
Project/Area Number |
17H02153
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
近藤 徳彦 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70215458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 達郎 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (60734522)
井上 芳光 大阪国際大学, 人間科学部, 教授 (70144566)
西保 岳 筑波大学, 体育系, 教授 (90237751)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 汗イオン再吸収能力 / 運動に関わる要因 / EDAR370A |
Outline of Annual Research Achievements |
高温下での運動パフォーマンス低下や運動時の熱中症防止には発汗調節システムが重要となる.本研究では運動に関わる要因と遺伝子が,汗の蒸発に大きく関わる汗イオン濃度の調節にどのように影響するのかを明らかにした.本年度はエクトジスプラシン(EDAR)」遺伝子のEDAR370A(活動汗腺数に関する)と汗イオン濃度の調節機能の関係を主に検討した.被験者は健康な成人学生とし,EDAR370A遺伝子を有している者とそうでない者の発汗調節機能・汗イオン調節機能を比較した.まず,37名の男女学生の被験者から口腔スワプ検体をDNA解析し,EDAR遺伝子の多型部位をPCRで増幅した.遺伝子解析の結果,被験者の27名(73%)がEDAR370Aを有しており,残り10名(27%)がこの遺伝子を有していなかった.この2グループの汗イオン濃度(塩分濃度)を分析し,それを運動時や下肢温浴時の発汗量あるいは体重減少量で除した.その結果,この値は両グループ間に顕著な差がなかった.さらに,運動に関わる要因と汗イオン再吸収能に関する研究も継続して実施した.特に,安静温熱負荷と運動負荷では体温上昇速度や皮膚温が異なることから,下肢温浴中にリズミックな掌握運動を実施した.その結果,下肢温浴中に掌握運動をすることで発汗量はコントロール(掌握運動なし)と比較すると増加したが,汗腺でのイオン再吸収能力には両者で大きな違いはなかった.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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