2019 Fiscal Year Annual Research Report
Regulatory mechanism of muscle hypertrophy by vitamin D intake and exercise for the prevention of sarcopenia
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17H02183
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
藤田 聡 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80451863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有光 琢磨 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (00616021)
篠原 靖司 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (10546708)
小笠原 理紀 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (10634602)
藤本 雅大 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (10732919)
佐藤 幸治 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20584022)
福 典之 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (40392526)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 骨格筋 / ビタミンD / サルコペニア / 筋肥大 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は2つの実験課題を実施した。 研究課題①は、健常な60‐80歳の高齢男女99名(年齢:68.1±5.1歳)を対象とした。二重エネルギーX線吸収法を用いて、全身、四肢の除脂肪量を評価した。加えて、筋力指標として、握力、脚伸展力を測定した。安静状態にて血液サンプルを採取し、血中25(OH)D濃度を評価した。更に、習慣的な食事摂取量(BDHQ)と身体活動量(IPAQ)を収集した。 被験者99名の血中25(OH)D濃度の平均値は88.3±33.3 nmol/lで、血中25(OH)D濃度が不足している(<50 nmol/l)被験者は11%(9名)であった。四肢非脂肪量の平均値は17.1±3.6㎏で、握力の平均値は29.2±7.2kgだった。血中25(OH)D濃度は、全身非脂肪量(β=0.077,p=0.066)、脚伸展力(β=-0.015,p=0.848)、握力(β=0,074,p=0.120)とは有意な関連が認められなかったものの、四肢非脂肪量(β=0.097,p=0.025)と統計的に有意な関連が認められた。 本研究においては、血中25(OH)D濃度は高値(平均88.3±33.3 nmol/l)であった。以上のことから、筋力に対する機能を発揮するには、一定以上の血中25(OH)D濃度があれば可能であることが考えられ、本研究においても、ほとんどの被験者が必要な血中25(OH)D濃度を満たしていた(平均88.3±33.3 nmol/l, <50 nmol/l(不足)の被験者=9名)ため、筋力に対する濃度依存的な関係が認められなかった可能性が考えられる。 研究課題②は、健常な若年男性を被験者として研究を実施した。一過性のレジスタンス運動を実施し、その前後において筋生検により筋サンプルを採取することで、運動前後における筋細胞内でのビタミンD受容体や筋たんぱく質合成に関わるシグナルタンパク質の発現を比較・検討することを目的とした。研究課題②は次年度も引き続き継続し、結果をまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画した研究が予定どおりに進んでおり、特に予期していない事象なども発生していない。
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Strategy for Future Research Activity |
今度も引き続き当初の研究計画どおりに臨床試験を実施する。
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