2019 Fiscal Year Annual Research Report
Reconsidering State-Building in Southeast Asia
Project/Area Number |
17H02230
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
白石 隆 政策研究大学院大学, 政策研究科, 名誉教授 (40092241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相沢 伸広 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (10432080)
クー ブー・テック 政策研究大学院大学, 政策研究科, 名誉教授 (10599385)
HAU Caroline・Sy 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (70314268)
鬼丸 武士 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (80402824)
高木 佑輔 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (80741462)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 国家建設 / 東南アジア / 開発主義 / 比較研究 / 地域研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
タイでは1958年のサリット政権の成立、インドネシアでは1966年のスハルトによる国権掌握、マレーシアでは1970年の緊急条例布告とアブドゥル・ラザクの首相就任、フィリピンでは1972年の戒厳令布告以降、権威主義と開発主義を特徴とする「開発主義体制」が成立する。では、これら4カ国における開発主義体制への転換において、誰が意思決定中枢を構成し、いかなる戦略に基づき、政治的安定と経済発展を達成しようとしたのか。本研究は、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンの開発主義体制をこれら諸国における長期の国家形成の一局面と捉え、開発主義体制の編成とその特徴をそれぞれに個性的な経験として浮き彫りにすることを目的とする。 この目的を達成するために、本研究は(1)文献サーベイ、(2)研究会における議論、(3)現地調査の手法を組み合わせながら研究を遂行することを計画したが、新型コロナウィルス・感染症の流行により、文献サーベイとその分析を研究の中心に据えざるを得なくなった。しかし、スシロ・バンバン・ユドヨノ元インドネシア大統領へのインタビュー調査、並びにその記録の文字起こしなどは継続して実施し、インドネシアにおける国軍と政治、開発政策とテクノクラートの役割などについて明らかにした。また、フィリピン、タイにおいても政治家や行政官などへのインタビューを実施し、フィリピンの経済政策の立案過程や、タイにおける経済や社会のデジタル化に対する政策の関りなどについて分析を進め、研究成果を公開している。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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