2019 Fiscal Year Annual Research Report
古代西アジアにおける宗教と福祉の相互関係をめぐる綜合的実証研究
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17H02275
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
月本 昭男 上智大学, 神学部, 教授 (10147928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田澤 恵子 (財)古代オリエント博物館, 研究部, 研究員 (30598587)
津本 英利 (財)古代オリエント博物館, 研究部, 研究員 (40553045)
柴田 大輔 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40553293)
松村 一男 和光大学, 表現学部, 教授 (70183952)
下釜 和也 (財)古代オリエント博物館, 研究部, 研究員 (70580116)
小野塚 拓造 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 研究員 (90736167)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 古代の医療と医療の神 / 寄留者の保護の古代法 / 孤児と寡婦の保護 / 医療施設の考古学 / 人骨に残る障碍の痕跡 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる2019年度前半には、研究分担者はそれぞれの研究課題に取り組んだ。海外調査は四名の研究分担者が夏季休暇を利用して実施した。柴田大輔氏はドイツと英国において関連資料の調査と学術交流を、津本英利氏はトルコとギリシアにおいて医療施設とみられる考古遺跡調査を、田澤恵子氏はエジプトにおいて考古資料の調査を、下釜和也はイランにおける考古遺跡調査を実施した。 年度後半の10月26日(土)には、研究代表者が館長を兼務する古代オリエント博物館において、共同研究会を開催し、収集資料の報告と各自の研究成果を発表し、相互の批判検討を行った。 その成果に基づき、年度末3月21日には同じく古代オリエント博物館において、本研究課題の成果を問う公開シンポジウムの開催を計画した。そこにおいては、古代西アジア文明社会において、医療福祉の痕跡が古くは旧石器時代にまで遡ること、文字資料が残る前三千年以降は、医療と福祉が宗教信仰と密接な関連を有していたこと、その点を医療施設と目される考古遺跡によって実証的に確認できること、等々が具体的な資料をふまえて公表されるはずであった。ところが、残念なことに、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、公開シンポジウムは開催中止を余儀なくされた。その後、現在(2020年6月)に至るまで、シンポジウムも共同研究会も開催できていない。 こうした情況下、研究分担者および研究協力者にはこれまでの研究成果を論文の形でまとめ、できれば2020年度内に、古代文明社会における宗教と福祉の関連を問う論文集の刊行を計画している。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)