2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17H02299
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
大久保 清朗 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (00624719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 健太郎 東京都立大学, 人文科学研究科, 助教 (50837250)
野崎 歓 放送大学, 教養学部, 教授 (60218310)
木下 千花 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (60589612)
三浦 哲哉 青山学院大学, 文学部, 教授 (70711844)
伊津野 知多 日本映画大学, 映画学部, 准教授 (80308147)
堀 潤之 関西大学, 文学部, 教授 (80388412)
角井 誠 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (90803122)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 映画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、20世紀のフランスで活動した映画批評家であるアンドレ・バザン(1918-1958)について、その映画批評の今日的意義を総合的に再検討し、21世紀における映画および映像文化における可能性を模索することを目的とする。 申請時における研究計画に基づきながらも、研究メンバーがそれぞれの関心に基づきながら年ごとに研究テーマを柔軟に設定し、新しい知見を取り入れつつバザンの批評の意義を検証していく。具体的にバザン生誕100年となる2018年にフランスで初の全集(Ecrits complets)が刊行されてからは、そこからバザンのテレビ批評(メディア批評)、バザンの具体的な批評実践を示すテクスト、またバザンの日本映画評の検証など、研究テーマとして検討していたトピックをより高い精度で精査することを目指した。 こうした研究成果は、年刊誌『アンドレ・バザン研究』を刊行することで、映画研究のみならず人文諸科学に資するよう努めた。会誌の内容は、これまで未邦訳だったバザンのテクストの翻訳と、その改題に充てられているが、会員同士による厳格な相互チェックによって、正確な訳文を目指した。また今日的意義を明るみにするべく、訳者による懇切丁寧な解題を付した。 また研究メンバーのみならず、映画関連(映画アーキヴィスト、映画祭上映企画者、映画監督など)による寄稿をつのり、狭い学問領域に閉じることなく、バザンが目指した開かれた映画批評の精神を、活動を通して実践することを試みた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)