2020 Fiscal Year Annual Research Report
近世中後期上方文壇における人的交流と文芸生成の〈場〉
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17H02310
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
飯倉 洋一 大阪大学, 文学研究科, 教授 (40176037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 弓枝 鶴見大学, 文学部, 教授 (10413783)
盛田 帝子 (飯倉帝子) 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (40531702)
勢田 道生 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (40580668)
山本 嘉孝 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (40783626)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 人的交流 / 上方文壇 / 妙法院宮 / 小沢蘆庵 / 真仁法親王 / 堂上 / 地下 / 六帖詠藻 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍のため事業を2021年度に繰り越し、データの充実に一部予算をシフトした。『妙法院日次記』第25巻が刊行され、寛政八年までのデータ入力が可能になったため、引き続き人的交流年表の入力を進め、7月に終了、8月と9月に点検を行った。また上賀茂山本家の目録作成のための確認調査は、2021年10月2日間かけて行った。その時点でいくつか新しく資料が発見されたため、そのデータを採取した。 2020年3月に開催予定だった研究会を2020年8月8日に行い、山本嘉孝が「柴野栗山と近衛家の交流 ― 幕府学問吟味との関係について」、加藤弓枝が「小沢蘆庵による私家集蒐集と自撰家集」、盛田帝子が「光格天皇遷幸行列の出版をめぐって」、飯倉洋一が「妙法院日次記交流年表から見えてくるもの」を発表した。 2020年9月20日には絵入本学会と共催で、絵入本ワークショップⅩⅡの基調講演と研究発表3本の研究会を企画した。杉本欣久(招待)が「江戸後期における俳諧の交流と画家の江戸行」と題して基調講演し、亀井森(招待)が「国学者の絵巻模写―長沢伴雄稿『年中行事画巻略』を中心に―」、盛田帝子が「ホノルル美術館所蔵『十番虫合絵巻』をめぐって」、加藤弓枝が「妙法院宮サロンにおける絵師と歌人の交流―呉春と蘆庵を中心に―」を発表した。 最終的には、「六帖詠藻人的交流データ」と「『妙法院日次記』人的交流年表稿」と、新出山本家資料目録に、メンバーの報告・考察を加えて研究成果報告書として刊行したが、各人はさまざまな研究会・学会において本科研の成果を発表・論文化している。なお、「六帖詠藻人的交流データ」と「『妙法院日次記』人的交流年表稿」は、検索機能を備えてウェブサイトでも公開した。今後のデータの増補改訂は、ウェブサイト上で行う予定である。https://jintekikoryu.is-trm.net
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(38 results)