2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Computerized Dynamic Assessment System for Japanese Pronunciation
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17H02361
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
畑佐 由紀子 広島大学, 教育学研究科, 教授 (40457271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 倫子 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (30379870)
高橋 恵利子 目白大学, 外国語学部, 准教授 (30710868)
山本 健太 広島商船高等専門学校, その他部局等, 講師 (60828466)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 音声教育 / 日本語教育 / 外国語教育 / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度の目的の1つは、オンラインの知覚テストと生成テストの評価の信頼性を検証し、テストを完成させることであった。知覚テストについては、音声、アクセント、リズム、イントネーションの項目を作成し、7月から10月にかけてデータを収集した。分析の結果、母語話者でもアクセントについては得点が揺れる傾向があったが、これは先行研究でも指摘されていることであることや、学習者との差異は見えているので、問題はないと考えている。学習者の結果は、予想通りであり、プログラムに問題がないことを確認したので、テストとしては概ね完成したと考えている。発話テストについては、同時期に読み上げ課題のデータを収集し、外国語なまりと理解度についての評価基準を定めた。理解度については、評価基準が定まりにくい傾向が見られたので、修正を行った。 また、2019年度のもう1つの目的は、発音練習のモジュールのうち、語彙アクセント、音声、リズムについて完成させることであった。語彙アクセントについてはモジュールが完成している。音声練習のチュートリアル・プログラムについては、動画と画像を取り込む部分以外はできており、聞き取り練習が完成している。同様に、リズム練習の聞き取りも作成した。リズム練習の生成については、自己モニター力を上げる練習を作成中である。リズムの聞き取以上の練習について、これまでは英語話者を中心に作成してきたので、その他の言語について練習を足しているところである。最後に、イントネーションの練習については、文末イントネーションの聞き取り練習を作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
生成テストの修正箇所については、検証データを収集し分析する予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、北米、中国の大学とも大学が閉鎖となり、データの収集ができなかった。また、練習問題についても、学生に試用してもらいフィードバックを得て改善する予定であった、特に生成練習については学生のフィードバックが必要だと感じていたが、この点においても、同様の理由でデータが収集できなかった。また、学会で成果を発表する予定であったが、発表予定であった学会がキャンセルになった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は昨年度収集できなかったデータを収集し、テストと練習を完成させる。その上で、現時点ではウエブ上で動いているプログラムをアプリ化することを目的としている。成果発表については、今年度発表を目指していたすべての学会が、COVID19の感染拡大の影響を受け、本年度は中止となり、来年度に開催されることになったため、本年度はHPで成果発表を行い、学会での発表は2021年度に行う予定である。
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Research Products
(4 results)