2018 Fiscal Year Annual Research Report
Conflict and diplomacy in maritime East Asia during the 16th and 17th centuries
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17H02373
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 楽章 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (10332850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 美穂子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (30361653)
藤田 明良 天理大学, 国際学部, 教授 (50309514)
山崎 岳 奈良大学, 文学部, 准教授 (60378883)
鹿毛 敏夫 名古屋学院大学, 国際文化学部, 教授 (60413853)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 東アジア海域 / 紛争 / 外交 / 海上貿易 / 日本史料 / 漢籍史料 / イベリア史料 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究計画の二年目として、研究代表者・分担者・協力者、及び海外共同研究者が連携して、16-17世紀の東アジア海域における紛争・外交をめぐる諸問題に関する史料調査・研究文献調査・現地調査などを進めるとともに、その成果を国際学会におけるパネル報告、国内におけるシンポジウムの開催、海外協力者の招聘による講演などを通じて国内外に発信した。特に主要な研究実績は次のとおりである。 ①国際学会への参加:4th Asian Association of World Historians Congres(Osaka University Nakanoshima Center, 2019.1.5),に、研究代表者の中島、分担者の岡・山﨑、協力者のDe Sousaとともに、海外共同研究者の卜永堅も招聘して、 Panel Session, “International Trade in East Asia during the 16th-century Korea War”を組んで参加した。 ②海域史シンポジウムの開催:科研費基盤研究(A)「渡海者のアイデンティティと領域国家」(研究代表者:上田信)との共催により、シンポジウム「アジアの海を渡る人々――16・17世紀の渡海者」(立教大学,2019年2月3日)を開催し、研究代表者の中島、分担者の藤田・岡・山﨑、協力者の米谷とともに、海外共同研究者の李毓中を招聘して報告と討論を行った。 ③現地調査・研究会の開催:基盤研究(B)「日本中世貨幣史の再構築」などとの共催により、石見銀山遺跡の調査と研究会を行い(2019年10月19~22日)、海外共同研究者の李慶新を招聘して講演を行った。 このほかに研究代表者・分担者・協力者は、国内外における学術誌への論文掲載、学会発表などを通じて、研究成果を発信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究課題においては、16-17世紀東アジア海域の紛争と外交に関する各国語史料・文献の調査や現地調査を中心とした研究を進めるとともに、その成果を国内外で広く発信することをめざしている。 これまでに年間の共同研究において、各メンバーが史料・文献調査や現地調査を共同または単独で進めるとともに、国際学会において二回にわたりパネルを組んで参加し、英語による報告と討論を行った。また国内においてもシンポジウム・研究会・現地調査を実施し、こうした研究活動と関連して、海外共同研究者の卜永堅・李慶新・李毓中を招聘して講演・報告を依頼するとともに、学術報告や学術交流を行っている。 さらに各メンバーは国内外において日本語・英語・日本語による論文や編著を刊行し、学術報告を行い、国際的な研究活動が当初の計画以上に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究ではこれまで二年間にわたり、各国語の史料や研究文献の調査、現地調査などを通じて16-17世紀東アジア海域の紛争と外交に関する研究を進め、海外共同研究者とも連携して、その成果を国際学会や国内のシンポジウムや研究会、国内外での論文刊行などを通じて発信してきた。 研究計画の三年目以降も、こうした研究活動を継続し、その成果を日本語・英語・中国語などで発表する。特に研究計画の総括として、研究代表者・分担者・連携研究者・海外共同研究者が研究課題に関する論考を寄稿して、英文論文集を刊行し,研究成果をひろく海外に発信することを計画している。また国内においても、2019年2月に立教大学で行ったシンポジウムの成果に基づき、科研費基盤研究(A)「渡海者のアイデンティティと領域国家」(研究代表者:上田信)と共同で論文集を刊行することを計画している。
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Research Products
(19 results)