2019 Fiscal Year Annual Research Report
The First World War and Civilians. Emergence of Soldiers without weapons and impact on the Postwar Society
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17H02376
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| Research Institution | Tokai University |
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Principal Investigator |
鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 教授 (10266356)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒沢 文貴 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (00277097)
姉川 雄大 千葉大学, アカデミック・リンク・センター, 特任講師 (00554304)
柳原 伸洋 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (00631847)
川手 圭一 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50272620)
剣持 久木 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (60288503)
勝田 由美 工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 教授 (80286666)
池田 嘉郎 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80449420)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | ロシア内戦 / アストルフ / パラミリタリー / 時局調査 / 創造的未来 / ドイツ革命 / 住民軍 / ハレ |
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| Outline of Annual Research Achievements |
２０９１年度は２回研究会を行った。第１回目は７月２０日に青山学院大学で以下の２人が記載した報告をした。池田嘉郎「ロシア内戦と戦後ヨーロッパーニコライ・アストロフの活動から見る」と姉川雄大「第一次世界大戦後ハンガリーのパラミリタリ暴力と国家・市民社会・体育」。池田報告は、第一世界大戦後のロシア内戦を、非ボリシャウィキ的な視点で捉えなおし、大戦の延長である内戦の意味を再考した。姉川報告は、戦後ハンガリーにおける社会の暴力化を、準軍事団体の在り方と学校外体育義務制度の確立から切り込む試みである。第２回目は、研究協力者であるベルギー・ルーバン大学のJan Schmidtと九州大学の今井宏昌を招聘して２０２０年１月３１日に東京大学で開催した。Jan報告は「第一次世界大戦下の「時局調査」と経済次元での戦後準備の役割ー日本近代における「創造的未来(Gestaltungszukunft)」の形成過程」というタイトルで、戦時下日本における戦後構想の在り方の言説を多く史料を使って検討した。今井報告は「ドイツ革命期の「武装せる市民」－ハレの住民軍を事例に」というタイトルで、戦後の準軍事組織である住民軍の内実をハレを軸に検討した。第３回目は３月３１日に青山学院大学で鍋谷と剣持の報告が予定されていたが、コロナヴィルス罹患拡大のため延期になった。
２０２０年の３月５日～７日にかけて加西市にある青野原俘虜収容所を、鍋谷、黒沢、剣持の３人が加西市教育委員会文化財保護課の方の案内で見学・調査を行った。この俘虜収容所は、第一次世界大戦におけるオーストリア=ハンガリー帝国の捕虜を収容したものであり、一部がまだ現存している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで７回の研究会を開催し、共同研究者の研究進捗状況を検討し、議論と重ねてきた。九州大学の今井宏昌胃氏も協力者に加わった。さらに研究業績内容をさらに勘案すると、概ね順調に進展していると 思われる。
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| Strategy for Future Research Activity |
九州大大学のドイツ現代史研究者今井宏昌氏が、研究協力者として参加する。19年度は、以下の3回の研究会を予定してい る。1回目は６月で、鍋谷・剣持が報告する。2回目は８月で柳原・黒沢の予定である。3回目は１月で、Jan Schmidtが報告する。この報告会には、立教大学の梅原が報告する予定になっている。梅原は、第一次世界大戦ドイツにおける医療が専門である。さらに３月には第４回の研究会を行い、川手と勝田が報告する予定である。
この科研の成果を論文集にする計画が進んでいる。出版社は錦正社が決定しており、２２年３月の刊行を目指している。
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Research Products
(18 results)
