2020 Fiscal Year Annual Research Report
Oratorical Culture in Democratic Athens: Rhetorical Strategies in Forensic Speeches
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17H02407
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
佐藤 昇 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (50548667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 俊一郎 慶應義塾大学, 文学部(三田), 講師(非常勤) (00738065)
上野 愼也 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (60733871)
葛西 康徳 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (80114437)
齊藤 貴弘 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (80735291)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 古代ギリシア / 西洋古典 / 修辞 / 西洋古代史 / レトリック / 法 / 古典期 / アテナイ |
Outline of Annual Research Achievements |
2020~22年度は、前年度までの蓄積を元にさらに研究を進展させ、古典期アテナイで発展した法廷演説の性格、説得技術の特性をよりいっそう明らかにした。代表者佐藤は、民会演説と法廷演説に見られる野次の利用、抑制方法の差異、野次馬への言及方法などについて分析を進めた。分担者葛西は、私的訴訟における専門家、生業に関する提示の仕方に検討を進めた。同齊藤は、古代ギリシア人の宗教観、宗教儀礼と相続裁判との関連性をさらに詳細かつダイナミックに分析した。同上野は、イソクラテス、プラトンなどにおける過去の引証のあり方について分析を進め、法廷弁論との関連性を検討した。同吉田はラテン語修辞理論に関する研究をさらに進めた。研究協力者宮崎亮はリュシアスの演説を扱い、人物描写の一貫性という観点から分析を進めた。 具体的には、研究グループ全体で2021年3月に国際シンポジウム「 International Conference on Character Portrayal of the Attic Forensic Speeches」を開催し、研究成果を発表して国内外の多くの研究者と意見交換を行った。その後、さらに検討を進めており、シンポジウムの成果はBulletin of Institute of Classical Studiesの特別号として公刊することになっている。 また上記の研究をさらに深めるため、佐藤は2022年度後半から渡英したのに合わせ、12月にウィーンで資料調査を行なった他、2023年3月にポーランドで研究会報告を重ねた。また2023年1月にはシドニー大学のJulia Kindt教授を招聘して研究会(京都、東京)を開催し、意見交換を行った。 さらにメンバーそれぞれが中小の研究会などで口頭報告を行ったほか、それぞれが口頭報告、著書や論文などにより個々に各自の分析をまとめて、刊行した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(44 results)
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[Book] Transmission and Organization of Knowledge in the Ancient Mediterranean World2022
Author(s)
Yoshiyuki Suto, Josine Blok, Andronike K. Makres, Yasuhira Yahei Kanayama, Noboru Sato, Kyoko Sengoku-Haga, Kostas Vlassopoulos, Lilian Karali, Catherine Morgan, Judith M. Barringer, Marion Meyer, Elizabeth A. Meyer, Irad Malkin, Mariko Sakurai, P.J. Rhodes, J.E.Lendon, Akiko Moroo, Hajime Tanaka
Total Pages
295
Publisher
Phoibos Verlag
ISBN
9783851612608
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[Book] Witnesses and Evidence in Ancient Greek Literature2021
Author(s)
Andreas Markantonatos, Vasileios Liotsakis, Andreas Serafim, Edward M. Harris, Asako Kurihara, Guy Westwood, Noboru Sato, Pasquale, Massimo Pinto, Robert Sullivan, Ioannis N. Perysinakis, David Mirhady, Margarita Sotiriou, Smaro Nikolaidou, Rosalia Hatzilambrou
Total Pages
306
Publisher
De Gruyter
ISBN
9783110751161
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[Book] 藤花のたわむれ = Dancing wisteria : 久保正彰先生の卒寿を祝して2020
Author(s)
葛西康徳, 野津寛, 中山恒夫, 川島重成, 安西眞, 三嶋輝夫, 高田康成, 大芝芳弘, 秋山学, 日向太郎, 近藤智彦, Elizabeth Craik, Malcolm Davies, Kiichiro Itsumi, Christopher Rowe, Yoshinori Sano
Total Pages
336
Publisher
Bibliotheca Wisteriana
ISBN
9784991171017
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