2020 Fiscal Year Annual Research Report
Global populism in comparative perspective
Project/Area Number |
17H02477
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
水島 治郎 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (30309413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 晃 北海学園大学, 開発研究所, 特別研究員 (30113583)
中北 浩爾 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (30272412)
西山 隆行 成蹊大学, 法学部, 教授 (30388756)
野田 昌吾 大阪市立大学, 大学院法学研究科, 教授 (50275236)
古賀 光生 中央大学, 法学部, 准教授 (50645752)
今井 貴子 (小関貴子) 成蹊大学, 法学部, 教授 (60552859)
作内 由子 獨協大学, 法学部, 准教授 (60631413)
伊藤 武 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (70302784)
中山 洋平 東京大学, 大学院法学政治学研究科(法学部), 教授 (90242065)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ポピュリズム / グローバリゼーション / SNS / 政治不信 / 既成政党 |
Outline of Annual Research Achievements |
4年間の研究期間の最終年度として、共同研究の最終的な取りまとめを行った。すでに前年度(2019年度)には共同研究の成果として『ポピュリズムという挑戦-岐路に立つ現代デモクラシー』を岩波書店より刊行し、現代デモクラシーにおけるポピュリズムの位置づけをめぐり、研究成果と問題提起を単行本という形で世に送ることができたが、本年度は同書をめぐる各界の反応、その後の各国政治の変容を踏まえ、ポピュリズムの新たな動向について検討し、次期以降の展開に向けての準備を行った。特に2020年度は、イギリス・アメリカの両国が特に検討対象となった。まずイギリスでは、ブレグジット移行期間が終了し、新たな方向性が模索されているが、そもそも2016年国民投票で離脱派の得票の多かった北部イングランドの旧工業地域において、2019年12月の総選挙でブレグジットの実現を訴える保守党の支持が目立ったことを踏まえ、かつて労働党の地盤だったこの地域でどのような変容が生じているのか、検討された。また、ちょうど2000年秋にはアメリカ合衆国の大統領選挙が実施され、トランプ政権の4年間に有権者の評価が下されるかたちで、バイデンがトランプに勝利し、政権転換が実現している。そこで本研究グループでは、4年間のトランプ政権下で、トランプ支持の多かったラスト・ベルトなどの諸地域では、どのような政治変容が生じているのか、検討された。この英米両国を中心とする研究結果については、研究メンバーが論文・著書などで検討成果を発信していったことはもちろん、テレビをはじめとするメディア出演の機会も多かった。また、『ポピュリズムという挑戦』で当グループが提起した、ポピュリズム台頭の背景としての「中抜き社会」化には大手メディアから関心が寄せられ、新聞記事に「中抜き」が正面から取り上げられた。科研費の成果を社会に還元する重要な機会となったことを付言したい。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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